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《昇天》1976 東京国立近代美術館 大谷一郎

難波田龍起

東京オペラシティ アートギャラリー

アーティスト

難波田龍起
難波田龍起(1905-1997)は、戦前から画業を始め、戦後はわが国における抽象絵画のパイオニアとして大きな足跡を残しました。大正末期に詩と哲学に関心をもつ青年として高村光太郎と出会い、その薫陶を受けるなかで画家を志した難波田は、身近な風景やいにしえの時代への憧れを描くことで画業を開始します。

戦後になると抽象へと大きく制作を進め、海外から流入する最新の動向を咀嚼しながらも情報に流されず、特定の運動に属することもなく、独自の道を歩みました。その作品は、わが国における抽象絵画のひとつの到達点として高く評価されています。
東京オペラシティアートギャラリー収蔵品の寄贈者である寺田小太郎氏が本格的な蒐集活動にのりだし、さらにコレクションを導くコンセプトのひとつである「東洋的抽象」を立てたのも、孤高の画家難波田龍起の作品との出会いがきっかけでした。難波田が当館の所蔵する寺田コレクションの中心作家となっていることは言うまでもありません。

本展は難波田龍起の生誕 120 年を機に、当館収蔵品はもとより、国内の美術館の所蔵品、また個人蔵の作品などもまじえ、難波田の画業の全貌を四半世紀ぶりに紹介し、今日的な視点から検証するものです。

スケジュール

2025年7月11日(金)〜2025年10月2日(木)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
7月21日、8月11日、9月15日は開館
7月22日、8月3日・12日、9月16日は休館
入場料一般 1600円、大学生・高校生 1000円、中学生以下 無料
ミューぽん

200円OFF /  2名様まで割引 / 一般・学生に適用。他の割引と併用不可

この展覧会はウェブまたはアプリのTOKYO ART BEATで割引クーポンを利用できます

有料会員限定

詳細はこちら
展覧会URLhttps://www.operacity.jp/ag/exh288/
会場東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
住所〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
アクセス京王新線初台駅東口より徒歩3分、小田急小田原線参宮橋駅より徒歩11分、都営大江戸線西新宿五丁目駅A2出口より徒歩12分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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にけ

難波田龍起さんの画業を振り返る大規模な回顧展です。初期から晩年までの足跡を順を追って辿ることができます。 高村光太郎さんとの出会い、戦後の復興のビル群の直線の美、新しい抽象画表現の「アンフォルメル」の刺激を受け、それらを咀嚼し己の表現を生み出していくプロセスを見ることができます。相次いでお二人の息子さんを亡くされた後に描かれた『昇天』という作品もあり、描かれた時の思いや難波田さんの人生そのものを作品を通して追体験しているような気がしました。 これまで難波田さんの作品は他の展覧会等で1点ずつしか目にしたことがなかったのですが、まとまって観ることで理解が深まったように思います。これからも画廊や展覧会で難波田さんの作品に触れる機会があると思いますので、難波田さんをご存知ない若い方もこの機会にご覧になられることをお勧めします。 日本橋三越の近くの椿近代画廊さんでも9月12日まで「難波田龍起展」を開催しているので行ってきました。60年の歴史があり、当初から抽象画を扱っていらっしゃるそうです。画廊は地下にあるのですがエレベーターで降りると、想像を超える広い空間が広がります。入り口通路には耳の彫刻家の三木富雄さんの作品がいくつも置かれており度肝を抜かれます。中に進むと壁一面に難波田さんの作品が掛かっていました。年代順にはなっていないのですが、東京オペラシティアートギャラリーさんのサイトの展覧会の説明をスマホで出しながら、どの時代の作品か確認しながら鑑賞することができて楽しかったです。初めて見る作風のものもありました。ギャラリー内には他にもいくつも素晴らしい立体造形が置かれており、そちらも楽しめます。こちらも是非!