横須賀美術館本プロジェクトは、「見ること、描くこと、存在すること。」をテーマに、海辺の公共空間を用いて行われる参加型アートプロジェクトです。会場となる横須賀美術館 海の広場では、参加者がそれぞれ持参したマットや画材を用い、自由に描いたり、座ったり、寝ころんだりしながら、同じ風景と時間を共有します。会場中央には、海へ向かうように二本の鉄道レールを配置します。平行に伸びる線は、人と人との距離や、それぞれが異なる存在でありながら同じ風景を共有している感覚を静かに示します。また、芝生空間には、小さな箱状の支持体を点在させ、抽象的な描画や断片的な言葉を配置します。遠くからは風景の中の小さな点として存在し、近づくことで、それぞれ異なる知覚や距離感が立ち現れます。作家自身も会場内で20号作品の公開制作を行い、海風や光、周囲の気配を含んだ即興的な制作を試みます。完成はしない。本プロジェクトは、従来のワークショップや鑑賞形式とは異なり、「教える/教わる」関係ではなく、それぞれが自由に存在しながら、身体感覚を通して他者や環境との関係を体験する場として構想されています。海や光、人の気配の中で、日常にある知覚や、自分がここに存在していることを静かに見つめ直すプロジェクトです。
会場: 横須賀美術館 海の広場
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