光灯光灯では、越智康貴の個展「肉体の学校」を5月22日(木)より開催いたします。
越智康貴は1989年生まれ。文化服装学院を卒業後、2011年にフラワーショップ〈DILIGENCE PARLOUR〉を開業。
越智はこれまでフローリストとしての活動を中心に、写真、文筆、占いなど多様な表現を横断してきました。近年は絵画をはじめとする美術作品制作に取り組み、初の個展となる本展では新作約25点を発表します。
本展のタイトル「肉体の學校」は、三島由紀夫の同名小説から引用されたものですが、越智がステートメントで述べるように「肉体を学び、意識に主体性を取り戻す」という考えが込められています。
言い換えればそれは、〈社会の基準に偏った自己評価から距離を置き、「自分自身」の存在そのものに価値を見出す視点が重要なのだ〉ということを企図します。越智にとって作品とは、感情の発露である以上に、いまを生きる人々への静かな願いを込めた祈りでもあるのかもしれません。
越智の絵画には、サブカルチャーの雰囲気を帯びたキャラクター、臓器、花、自画像、友人のポートレート、ピカソらモダニズムの画家たちを彷彿させるイメージなど、夢や記憶の深層を旅するような図像が目まぐるしく登場します。
越智が既存のイメージの記憶から再構成したこれらのイメージコラージュと、「自分を主体的に感じ取ること」という制作のテーマとが結びつき、鑑賞者に対しても自身の記憶や感情を開き、内に抱える矛盾と向き合うきっかけを促しているかのようです。
本展では、越智が花や言葉を通して育んできたものの見方や世界との関わり方を基盤に、視覚芸術という新たな領域で、自らの思考と感覚を静かに掘り下げていきます。
まだコメントはありません