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「中村善策と『加賀の北前船主・西谷家』/ 中村善策の2つの故郷 小樽と信州」

市立小樽美術館
終了しました

アーティスト

中村善策
加賀の北前船主・西谷家は、小樽を拠点に北海道各地で様々な事業を展開しました。全盛期の5代目西谷庄八とその子息正治は、中村善策をはじめ若い芸術家のパトロンとして惜しみなく支援し、世に送り出しました。画家になることを両親から反対された善策は、15歳で西谷海運KK(当時西谷回漕店)に入社し、勤務のかたわら夜間、小樽洋画研究所で絵画修業に没頭しました。西谷家は善策の画壇デビューを全面的に支援し、二科展入選に至るまで、西谷家の別荘で制作に専念させ、その感謝から善策は同家夫人たちの肖像画を描き残しています。

このたび、小樽商科大学客員研究員の高野宏康氏により、西谷家の女性たちの装飾品が、ご遺族、佐野禎子氏のもとに大切に保管されていることがわかりました。佐野禎子氏は北前船主・5代西谷庄八・和喜の娘、西谷正子の孫にあたります。

1917年西谷正子は、兄正治の早稲田の後輩西川進を婿養子に迎え、西谷海運KKの社員となった夫と共に神戸で新生活をスタートしました。同じころ橋立では正子の従弟・西出悌二(12代西出孫左衛門)の婚礼が行われました。その折、正子の提案で「水晶の髪飾り」を特注したところ、一門の女性たちが気に入り同じものを揃えています。

1920年西谷家では、正子がスペイン風邪に罹患し、第2子出産直後15日で病没するという悲劇に見舞われます。当時神戸支店に勤務していた19歳の中村善策もスペイン風邪の大流行に遭遇、同年齢の正子の死、生死をさ迷っていた正子の遺児のことは、深く心に刻まれました。長じて1941年、すでに西谷庄八夫妻は他界していましたが、正子の長女・明子は無事成長し22歳で結婚の晴れの日を迎えることとなりました。門出を祝して、善策は油絵「泉浜潮吹」を明子に贈り、明子は善策を"平和な絵を描く画家"と家族に伝えています。

本展は、大正時代の中村善策と「北前船主・西谷家」との交流を紹介するもので、1階記念ホールの特別陳列として、兵庫県在住の西谷家ご遺族佐野禎子氏の所蔵品、ならびに小樽の商家で晴れの日を彩った櫛かんざし等、小樽市総合博物館運河館の女性の装身具を展覧いたします。また、西谷家が支援した芸術家たち中村善策・中野五一らを絵画、彫刻、書簡、写真パネルにより紹介いたします。
2階企画展示室では、中村善策の油彩画大作により、小樽と信州を題材にした明るく伸びやかな風景画の魅力を振り返ります。

スケジュール

2023年10月21日(土)〜2023年12月28日(木)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
11月7日・24日は休館
入場料一般 600円、高校生 300円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い 無料
展覧会URLhttps://www.city.otaru.lg.jp/docs/2023072900021/
会場市立小樽美術館
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020111300095/
住所〒047-0031 北海道小樽市色内1-9-5
アクセスJR函館本線小樽駅より徒歩10分
電話番号0134-34-0035
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