[画像: Nobuko Tsuchiya “Introduction Shuttle”, 2007, Mixed media, main: 181 × 52 × 76 cm / small parts: 100 × 26 × 9 cm]

event_2019/C8ED

TERRADA Art Complex内の弊社倉庫スペース(約270平方メートル)の一角を展示スペースとして改装し、作品保管の現場と展示空間を融合したスカイパークでは、弊社所属作家の新作や、SCAI所蔵作品などを展示いたします。
美術業界においてギャラリーの機能は、アーティストと連携し作品を世に送り出し、たえず変化する実社会の最前線で「生」のアートを問い続けることにあります。1989年の設立以来、現代アートの発展に関わってきた弊社も、これまでいくつもの作品制作にかかわり、独自のネットワークを介して国際的に広く紹介してきました。ギャラリーは作品の新しさを強調するために、新作に価値を置く傾向にありますが、それぞれの作品が持つ可能性は、時代の変遷のなかで更新され、問い返され、新たな解釈を生じうるものです。通史的な視点をもって歴史の層を率先して生み出すことは、今後のギャラリーがもつ大きな課題の一つではないでしょうか。
スカイパークでは、弊社の培った長年のネットワークと所蔵作品の中から、作品の新旧にかかわらず選出し、展覧会として発表いたします。アーティストスタジオから世界の美術コレクションへと美術作品が流通するアートマーケットの過程において、このような試みを行うことには一層の意味があると考えます。

「アンヌ＝シャルロット・フィネル、エンツォ・ミアーネス、アンヌ＝シャルロット・イヴェール、土屋信子、嵯峨篤」展