横浜美術館アーティスト
曺良奎、郭仁植、ナムジュン・パイク、朴栖甫、李禹煥、山口長男、郭徳俊、中村政人、富山妙子、百瀬文、イム・フンスン、灰原千晶、李晶玉、田中功起 他
横浜美術館リニューアルオープン記念展の最後を飾る企画展として、「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」を開催します。
地理的にも文化的にも近しい他者として、長い歴史を歩んできた日本と韓国。ドラマや映画、音楽、ファッション、メイクといったKカルチャーはいまや世界を席巻し、わたしたちにとって、韓国の文化はますます身近で、なくてはならないものになっています。そんなとなりの国のことを、もっと知ってみたいと思いませんか。この展覧会は、ゆたかな歴史を育んできた日韓両国のアートを通して、たがいの姿や関係性を、あたらしく発見しようとするものです。
あるものの特徴をよく理解するためには、別のものと比べてみる、というとてもシンプルな方法があります。アートを理解する時にも、この方法は有効です。「いつもとなりにいるから」、刺激を与えあったり、時にぎくしゃくしたり――歴史的なわだかまりや政治的なまさつを、簡単にのり越えることはできません。けれども、アートを入口に「おとなりさん」のことを考え、わたしたち自身を見つめ直すことは、これから先もともに生きるための、勇気やヒントを得ることに繋がるはずです。
本展は、1965年の日韓国交正常化から60年となる節目に合わせ、韓国の国立現代美術館との共同企画により開催します。同時に、「おかえり、ヨコハマ」「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」につづき、横浜美術館リニューアルオープンの理念である「多文化共生、多様性尊重」を表現します。
ごっ
RR221
しおん
母校の隣には朝鮮大学校があった。当時は深く考えず交流をしていたが、在日コリアンという自らの所在をいつも探し求めている彼らの内側を、今ようやく考える。 武蔵美との朝鮮大のプロジェクトが衝撃的だった。自分より少し上の先輩たちのプロジェクトと知ってはいたものの、そこにある軌跡は単に美しいものではなく、『2:2で対話していたが、1人休んで2:1になった時、流されないようにと構えた』『何を話してもマジョリティになってしまう』『私たちがテーマを与えなくてはいけないのか』…などの、赤裸々で痛々しい言葉たち。 また、在日コリアン2世のパートナーをもつアーティスト高嶺格の結婚式を記録した作品は特に印象的だった。『あなたの在日コリアンへの嫌悪感はなに?』というパートナーの一言で始まるマイノリティへの偏見や無自覚さへの対峙。 結婚式でそれぞれの伝統を模した衣装や文化を取り入れ、それを取り次ぐドラッグクイーンという超越した存在。 在日コリアンの方々は、自分の先祖やその歴史を自分の一部として受け入れ吟味し、今もなお考え続けているのに マジョリティ側の『偏見はない』という偏見が、彼らの葛藤を押しつぶす暴力性に気がついた。 自分か何かのカテゴリーにおいて、マイノリティであっても、誰かにとってのマジョリティにもなることに、視野を広げられると、みんなが当事者意識を持てるのではないだろうか。 北朝鮮の日本人妻達への取材作品は、その対面にひたすら海の映像が流れており、海が日本と朝鮮を繋ぐのに、海が日本と朝鮮を切り離しており、その憤りを感じた。 個人的に、先日直島でも見た李禹煥の作品を見れたことがとても嬉しかった。
ふとん
アートを通して日韓の関係や歴史を振り返ることで、情報でしか知らなかった事実や過去の出来事を、以前よりリアリティを持って見ることが出来るようになった。 作品数が多くて見応えたっぷりでした。