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面白かった! 木のボードの上に、おそらくほとんど同じ規格(太さ)の木材が接着されている。木材の並びは一見すると整然と秩序づけられているが、よくよく見つめ直してみると、多くの作品には並びの秩序のなかにズレやはみだしがあることがわかる。たとえば同じ長さの木材が水平に並べられるなかで、一本だけ端が切り落とされ、その端が少しの間を空けて元の木材の延長線上に置かれていたりする。全体がなす規則とそこからはみ出てしまう個が、幾何学的に、淡々と、それでいてやわらかくポップに表現されていた。寂しさと息苦しさが軽やか。何より木の匂いが展示室内に充満している。材質を肌で感じられるのは楽しい。

Kawai

菅木志雄さんは、事あるごとに見てきた。最近のものなのか若い頃のものなのかわからないほど、とある水準以上のレベルで必ず出来上がってくるのがすごい。バラツキが無い。 これは違うんじゃない?上手い事拮抗してないんじゃない?って言うのが無い。 全て、きちんと、とあるバランスで拮抗している。 その意味で完璧。 自分もいつも、正しい位置に正しく置きたい。