公開日:2026年4月17日

動物、人間、自然、そして歴史を結びつける。東京都庭園美術館の建築公開展2026「アニマルズ in 朝香宮邸」の見どころをレポート

飼育されていた動物や、室内装飾に登場する魚や鹿のモチーフに注目。会期は4月11日~6月14日

会場風景より、エドゥーアル=マルセル・サンド《横たわる豹》(1930、1997)

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重要文化財のインテリアを間近に体験

東京都庭園美術館では、建物公開展「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」が4月11日から6月14日まで開催されている。今年度は「アニマルズ」をテーマに、旧朝香宮邸という空間において交差する人間、動物、自然、そして歴史の関係に光を当てる。

1920年代半ば以降、パリで隆盛を極めたアール・デコ。その洗練された装飾様式に触れた朝香宮鳩彦王と允子妃は、帰国後にその美意識を反映した邸宅を建設した。主要な内装はアンリ・ラパンやルネ・ラリックらが手がけ、設計は宮内省内匠寮が担当し、1933年に竣工する。館内を見渡すと、ガラスや金属、石材といった素材の質感を活かした空間のなかに、随所で動物モチーフが取り入れられていることに気づく。

東京都庭園美術館 外観
東京都庭園美術館に向かう道

さらに宮邸時代には、白孔雀や鶴、ウサギなどが実際に飼育されていたことも興味深い。本展では、かつて邸内で飼われていた動物たちと、いまも室内装飾や工芸品に息づく動物たちを、関連資料とあわせて紹介するとともに、同時代のアール・デコに見られる動物表現にも視野を広げる。また、通常非公開の3階ウィンターガーデンや庭園の散策も含め、建築そのものを体験できる構成となっている。

正面に現れるのは獅子像。そして館内へ進むと、ルネ・ラリックによるガラス装飾が迎え入れる。

東京都庭園美術館 外観
東京都庭園美術館の正面玄関扉 ルネ・ラリックによるガラスレリーフ
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