濱口竜介・三宅唱・三浦哲哉 『演出をさがして 映画の勉強会』刊行記念イベント 2025年12月26日、紀伊國屋書店紀伊國屋ホール(新宿本店内)にて開催
書籍『演出をさがして 映画の勉強会』(フィルムアート社)の刊行を記念して、昨年末に行われたイベント「『会って、話し、驚く』──映画の勉強会について」。著者である映画監督の濱口竜介、三宅唱、映画研究者の三浦哲也が登壇し、本書さながらの勉強会が行われた。

書籍『演出をさがして 映画の勉強会』は、映画『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』の濱口竜介監督、映画『きみの鳥はうたえる』『旅と日々』の三宅唱監督、そして同時代を並走する映画批評家の三浦哲也氏という気心の知れた3人による映画の勉強会の記録である。勉強会では世界の名だたる映画作家の作品をともに鑑賞し、「演出」をテーマにいろいろな角度から対話。2018年から定期的に開催されており、膨大な記録の中から本書ではロベール・ブレッソン、ビクトル・エリセ、トニー・スコット、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、そして濱口監督作『ドライブ・マイ・カー』、三宅監督作『ケイコ 目を澄ませて』について語られたパートが収録されている。

年末の金曜日に新宿・紀伊国屋ホールで行われたイベントは、映画ファンで満席。三宅監督、三浦氏が登壇すると、大きなスクリーンにはインフルエンザで急遽リモート出演となった濱口監督が映し出された。「会って、話し、驚く、これが勉強会を端的に表す3つの動詞。勉強会について振り返ると、一緒に映画を観て“驚き”を語らうというのが大きなテーマだったと思います」と三浦。勉強会のほとんどの時間、同じ画面を観て喋っていたという「映画の勉強会」の雰囲気を共有したいという思いから、イベントは勉強会同様、映画を一緒に観て、驚きを語らうという構成に。3人もこれだけの大きなスクリーン、音響設備の整った環境で、現在では入手困難な映像を観られることに興奮を隠せない様子だった。
