公開日:2011年1月4日

iPhoneで持ち歩く、美術館の割引券「ミューぽん」ついに登場!

東京のミュージアムめぐりに必携、東京アートビートの美術館割引アプリが登場。

「ミューぽん」は、iPhoneで持ち歩く割引券です。「ミューぽん」では、数多くの美術館とのパートナーシップのもとに、旬な展覧会の割引情報をご提供します。もう割引券を忘れることもありません。今まで行ったことのない美術館にも、どんどん足を運んでみましょう!

みなさん、美術館の割引券を使う機会はありますか? 割引券は、新たな展覧会や美術館にいつもより気軽に出会うことのできる、とても良いきっかけです。それまで興味のなかった展覧会でも、割引券をきっかけに足を運んでみれば、新しい発見がたくさんあるかもしれません。

とはいえ、美術館が個別に発行している紙の割引券をたまたま街中で手に入れても、いざその美術館に足を運ぶときには、それを家に忘れてきたことに気付くことも多いものです。私たちは、行きたい時に手に入らない、使いたい時に手元にないという、これまでの紙の割引券にじれったさを感じていました。

そこで、年間で利用できる美術館の割引券をiPhoneアプリにすることを思いついたのです。「ミューぽん」は、いつもあなたが携帯しているiPhoneに、最新の展覧会の情報をお届けします。

◆ミューぽんを持って出かけよう

ミューぽんを持って出かけると、どんなことができるのでしょう?展覧会までの道のりや、ミューぽんの使い方を、少し一緒に追ってみましょう。

「どの展覧会に行こうかな?」
いつでもあなたの手元にあるiPhoneから、気になる展覧会をチェックしてください。ミューぽん上の展覧会情報は常にアップデートされるので、いつも最新の展覧会リストが確認できます。また、Twitterのミューぽんアカウント(@mupon_app)からも、展覧会の情報を発信しています。気になる展覧会を見つけたら、さっそく出かけましょう。

キュートなスタートアップ画面
キュートなスタートアップ画面
リストビューで一覧が見られる
リストビューで一覧が見られる

「今日の展覧会は、どんな展覧会なのかな?」
TABのイベント詳細、美術館の公式サイトへのリンクから、展覧会に行く電車の中の時間を使って、気軽にちょっぴり予習してみましょう。「へぇ、今回展示されてる作家はこんな人なんだ。」きっと発見が増えるはずです。

展覧会詳細をTABや美術館ページで予習。
展覧会詳細をTABや美術館ページで予習。

「美術館に到着。どうやって使えばいいの?」
使い方は、美術館のチケット売り場で見たい展覧会の割引券をタップして見せるだけ。割引価格でチケットを買うことができます。中にはお友達と使える割引券もありますので、ぜひ事前にチェックして展覧会に誘いましょう。さあ、ミューぽんでチケットが買えたら、美術館めぐりを楽しみましょう。

割引券を使う前
割引券を使う前
切り取りは、美術館チケット売り場現地で!
切り取りは、美術館チケット売り場現地で!

「素晴らしい展示だった!感動したな〜」
その感想を、ミューぽんからメールやTwitterでぜひお友達に伝えてみてください。一緒に感動を共有する仲間がいれば、ミュージアムめぐりはもっと楽しくなるはずです。Twitterのタイムラインが盛り上がれば、同じような興味を持った人に出会えるかもしれません。自分とは違う感想も、きっと刺激的です。

Twitterでつぶやこう
Twitterでつぶやこう
過去に見に行った展覧会一覧
過去に見に行った展覧会一覧

「2011年は、どんな展覧会に行ったかな」
ミューぽんでは、これまでに行った展覧会の情報を一覧することもできます。切り取り終わったチケットは展覧会の思い出。一年間使い終わってリストを眺めてみれば、いつしか繰り返し足を運んでいる美術館や、また行きたいなと思える美術館が、思いのほかたくさんあるかもしれないですね。美術館とのつながりが一回限りで終わらないこと、それも、年間で使えることの良さの一つです。一年間で、どんなたくさんの感動に出会えるのか、今から楽しみですね。

◆制作にあたっての思い

私たちTokyo Art Beatのミッションは、一人でも多くの人に、ライフスタイルの一部として、アートを楽しんでもらうことです。

美術館に足を運ぶと、ご年配の方が多く、若者をあまり見かけない展覧会がしばしばあります。しかし、そこには素晴らしい展示が数多くあります。もっともっと、若い世代にも、美術館の展覧会に足を運んでほしい。 若者と、美術館との距離をどうにか埋めることができないか? それが制作をスタートした際の思いのひとつでした。

一方、WEBサイトやiPhoneアプリ、Twitterなどを活用して、より多くの人にアートに親しんでいただいている私たちのノウハウを活かして、美術館にもそのようなきっかけを提供することができないかということも考えていました。ミューぽんへの参加という形で美術館にiPhoneアプリという新しい領域に参加していただいたり、展覧会の情報の告知などをミューぽんのTwitterアカウントから発信したり・・・。さまざまな方法を使って、美術館の情報が行き交うプラットフォーム的な場を創り出したいと考えています。

ユーザーの皆さんと美術館をつなぐこと。美術館と新しい技術をつなぐこと。それによって、美術館をめぐるコミュニケーションを、もっともっと活発にしていきたいと私たちは考えています。

このような思いのもとに制作されたミューぽんは、発売時に18館もの美術館にご参加いただくことができました。普段は割引などをほとんど行っていないにもかかわらず、ミューぽんの思想にご共感いただき、ご参加いただけた美術館もあります。今はまだ第一歩を踏み出したばかりのミューぽんですが、今後ますます盛り上げて行きたいと思っています。

ミューぽんを使って、たくさんの美術館に足を運んでくださいね!! ミューぽんは、いつでもあなたの身近に。さあ、さっそく展覧会に出かけましょう!

Paul Baron

Paul Baron

1977年パリに生まれる。2002年、ロンドン芸術大学(London College of Communication)を卒業後、日本のパワフルなビジュアル文化を堪能すべく来日。本田技術研究所でインタラクションデザイナーとして3年間勤務の後、2004年、オリビエと藤高晃右と共同でTokyo Art Beatを開設。