公開日:2026年7月9日

【2026年版】韓国・ソウル最新アートガイド(2)東大門(トンデムン)・鍾路(チョンノ)・大学路(テハンノ)・城北(ソンブッ)──ドゥサン・ギャラリーなど一度は行ってみたいアートスペースをご紹介

韓国と日本を行き来しながら批評活動を続ける紺野優希が、2026年のソウルで押さえておきたい美術館・ギャラリーを全4回にわたって紹介する。かつての観光エリアがアートの発信地へと変貌を遂げ、世界中のコレクターや作家たちがソウルに目を向けるいま、その最前線をお届け。第2回は、鍾路(チョンノ)から城北(ソンブッ)をご紹介。老舗のアートスペースから話題の新空間まで、5ヶ所を巡る。

Maniera DOOSAN Art Center DOOSAN Gallery, 2023 Photo by Ian Yang ©DOOSAN Art Center

第1回の梨泰院(イテウォン)〜狎鴎亭(アックジョン)~龍山(ヨンサン)では、著名な美術館とギャラリーをメインに紹介した。今回は観光地としても知られている東大門(トンデムン)や鍾路(チョンノ)近辺のアートスペースを取り上げる。建築家ザハ・ハディドが設計したDDPや、世界遺産にも登録された宗廟(チョンミョ、종묘)、連日大勢の人が訪れる広蔵(クァンジャン)市場をはじめ、新旧の文化が目を引く地域だ。加えて、近年アート関係者の間でも注目度の高い城北(ソンブッ)区のオルタナティブスペースやギャラリーを紹介したい。

各スペースには公式サイトのリンクや、筆者が運営する日本と韓国の展覧会・イベント情報を紹介するポータルサイト「Padograph」のリンクを付けているので、訪問前に詳細を確認してほしい。

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Doosan Gallery(ドゥサン・ギャラリー)

The 13th DOOSAN Yonkang Arts Awards Recipient Heemin Chung's Solo Exhibition Receivers」(DOOSAN Art Center DOOSAN Gallery, 2023)Photo by studio GRAFFITO ©DOOSAN Art Center
Maniera DOOSAN Art Center DOOSAN Gallery, 2023 Photo by Ian Yang ©DOOSAN Art Center

前回取り上げた梨泰院(イテウォン)・狎鴎亭(アックジョン)・龍山(ヨンサン)よりも、今度は少し北に行って見よう。ドゥサン・ギャラリー(公式インスタグラムPadograph)は非営利のアートスペースで、主に韓国の作家の個展や企画展を中心に紹介している。2007年にオープンしたこのスペースの特徴として、キュレーター・ワークショップがあげられる。応募者の中から選ばれた3名が、セミナーやフィールド・リサーチなどの教育を受け、自分たちで展示を企画するまでが一連の流れとなっている。現在国公立の美術館でキュレーションに携わっている人にも、このワークショップの経験者がいる。まさに美術の現場と志を結ぶ、橋渡し役と言えるだろう。また、公演芸術と美術部門で2010年からアーティストを選出し、「ドゥサン・ヨンガン芸術賞」を授与している。2024年の受賞者であるチョン・ヨルムが移民や難民をテーマにした映像作品を、個展形式で今年の8月に公開予定とのことだ。

歩いて行ける距離には、flow.n.beat(公式インスタグラム)やThe SoSo(公式インスタグラムPadograph)、Alternative Space Loop(公式インスタグラム)、A-O-Y(公式インスタグラム)などのギャラリーやアートスペースがある。近くには屋台で有名な広蔵市場と清渓川があり、韓国ならではの雰囲気を満喫することもできる。時間に余裕があれば、旅のスケジュールに組み込んでもよさそうだ。

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