公開日:2026年8月19日

軽井沢で自然・建築・アートが響き合う。リニューアルしたセゾン現代美術館へ

セゾン現代美術館が約2年間の休館を経てリニューアルオープン。こけら落としとなる「ソコからみたキセキ」展が開催中

安田侃  天沐・天聖

長野県軽井沢の豊かな自然に囲まれたセゾン現代美術館(旧・高輪美術館)が、約2年間の改修工事を経て2026年6月26日にリニューアルオープンを果たした。1981年に開館した同館は、日本を代表する建築家・菊竹清訓が手がけた建築と、彫刻家・若林奮が基本構想を担った庭園が調和する現代美術館だ。リニューアルの見どころや空間設計について、常務理事の堤祐三子エントランス、カフェ、ミュージアムショップの改修設計を担当したMMA Inc.の工藤桃子のコメントとともにレポートする。

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「時代精神の根拠地」としての新たなスタート

セゾン現代美術館の原点は、1962年に品川プリンスホテルの敷地内に開館した高輪美術館にさかのぼる。高輪美術館は西武グループの創業者・堤康次郎のコレクションから成り1981年に現在の軽井沢の地へと移転し、現代美術を扱う美術館として1991年に「セゾン現代美術館」に改称された。

1962年にオープンした高輪美術館は堤康次郎が収集した絵画、仏像彫刻、蒔絵、東洋古陶磁などが展示されていた


リニューアルオープンを迎え、常務理事の堤祐三子は当館の歴史と新たなスタートへの思いを次のように語る。

「1981年にこのセゾン現代美術館が誕生し45年目になります。1975年に西武百貨店内に西武美術館(セゾン現代美術館)がオープンした際、康次郎の息子である清二が『美術館はつねに時代精神の根拠地である』というマニフェストを提唱しました。この『時代精神の根拠地』という言葉は、いまでも私たちの大きな哲学となっています。

情報がすぐに手に入るいまだからこそ、心で感じられる感情や立ち上がる情景を大切にしたいと考えました。今回のリニューアルでは、ゆっくりと美術を楽しみながらご自身の心に向き合っていただきたいと思っています」

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