会場風景
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シュルレアリスム(超現実主義)の発展と変遷を多角的に検証する展覧会「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開幕した。会期は6月24日まで。
1924年に詩人のアンドレ・ブルトンによって定義づけられたシュルレアリスムは、フロイトの精神分析学に影響を受け、フランスで起こった芸術運動。その誕生背景には第一次世界大戦がある、と本展担当学芸員の瀧上華は話す。凄惨な光景を目の当たりにした人々のなかに、それまで絶対視されていた人間の理性への疑念が芽生え、その理性によって分断された世界をどう乗り越えるかという問いがこの運動を生んだ。
シュルレアリスムの表現は、オブジェ、絵画、写真などの視覚芸術の分野にとどまらず、雑誌や広告、ファッション、室内デザインなど日常に密接した領域へと広がり、社会全体に影響を及ぼした。本展では、サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、ルネ・マグリットらの絵画をはじめ多様なジャンルの作品を一堂に集めながら、広告・ファッション・インテリアへの「拡大」にも焦点を当て、新たなシュルレアリスム像の提示を試みる。

この「拡大」というテーマについて、瀧上は「運動内部からは大衆化や商業主義への接近だという批判もあった。いっぽうで、“理性で分断された社会をどう変えていくか”ということがシュルレアリスムの本質にあったことを考えると、そのような接続は運動の本質的な部分とも関わっていたのではないか」と語り、本展の企画意図を説明した。
展示が国内の所蔵作品のみで構成されていることも本展の特徴のひとつ。今年3月まで大阪中之島美術館で開催された展示から一部作品・資料を追加・変更して紹介しており、会期中には一部の展示替えも行われる。