公開日:2026年4月13日

ブラック・パワーと西陣織、衣服に織り込まれた歴史。京都・HOSOO GALLERYで「シアスター・ゲイツ:Glorious Robe」が開幕

ダシキと着物の融合から、黒人解放運動の記憶を織り込んだ帯まで、シアスター・ゲイツとHOSOOによる新作群が集結。会期は4月11日〜8月30日

会場風景

西陣織と現代美術、協働によって更新される衣服の実践

京都・西陣に拠点を置くテキスタイルブランドのHOSOOと、アーティストのシアスター・ゲイツによるコラボレーション展「シアスター・ゲイツ:Glorious Robe」が、4月11日より開幕した。

会場風景
フィストマーク(握りこぶし)が織り込まれた西陣織のダシキ

シアスター・ゲイツは、陶芸・彫刻・音楽・パフォーマンス・都市開発など多岐にわたる実践を通じて、荒廃しつつある空間やアーカイヴ、歴史や儀礼に新たな未来を構想し続けてきたアーティストだ。いっぽうで、元禄元年(1688)に創業したHOSOOは、約1200年の歴史を持つ西陣織の担い手として、伝統的な染織文化を背景に革新的なテキスタイル制作に取り組んできた。工芸文化を通じて世界と対話を続けるこの二者が出会ったのは、2024年の森美術館「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」がきっかけだ。以来、織物や衣服を芸術的な実践としてともに作る協働を重ね、本展はその対話のなかから生まれた新作群を一堂に紹介する。内覧会でゲイツ本人が語ったとおり、これは何より「友情の祝祭」だ。タイトルを日本語にすると「栄光の衣服」。衣服を「纏う」という行為そのものが、展示全体を貫くひとつのキーワードになっている。

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