
会場風景より、ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》(1665頃、マウリッツハイス美術館)
「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」が、大阪中之島美術館で開幕した。会期は8月21日から9月27日まで。
本展は、ヨハネス・フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》(1665頃)、《ディアナとニンフたち》(1653〜54頃)をはじめ、オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館が所蔵する17世紀オランダ絵画を紹介する展覧会。
《真珠の耳飾りの少女》は通常、国外への貸出が厳しく制限されているが、今回はマウリッツハイス美術館の改修工事による臨時休館に伴い、日本での展示が実現した。同作の来日は、約120万人を動員した2012年の「マウリッツハイス美術館展」以来、14年ぶり。他館への巡回はなく、大阪のみでの開催となる。

開幕前日の8月20日には記者説明会が行われ、マウリッツハイス美術館館長のマルティネ・ゴッセリンク、本展特命ディレクターを務める菅谷富夫、本展監修者でマウリッツハイス美術館コレクション・研究部長のユーディト・ニーセン、日本側監修者で神戸大学大学院人文学研究科教授の宮下規久朗、担当学芸員である大阪中之島美術館主任学芸員の小川知子が登壇した。
ゴッセリンクは、《真珠の耳飾りの少女》を自身の娘にたとえ、「まるで自分の娘を日本に連れてきて委ねるような感覚です」と挨拶。さらに「マウリッツハイス美術館には203年の歴史があり、建物が建てられたのは1636年。これは日本とオランダの友好関係が始まってまもない頃のことです。このような長い友好関係があるからこそ、美術館が改修期間に入るにあたり、本作を貸し出す国は日本しかないと考えました」と続けた。
小川学芸員によると、大阪中之島美術館に主催の朝日新聞社より本展の相談があったのは2025年のこと。通常の企画展に比べて準備期間が非常に短かったが、偶然にも同時期に美術館の展覧会スケジュールを大幅に組み替えていたことから調整が叶い、同年の秋冬頃に正式な開催決定の知らせを受けたのだという。