ジム・ランビー氏のアーティストトークの様子courtesy: the artist, The Modern Institute / Toby Webster, Ltd., Sadie Coles HQ and Mizuma Art Gallery7月21日にジム・ランビー氏を迎えて行われたアーティストトークでは、人前で話すことの少ないランビー氏が制作に関わることや観客からの質問に答えており興味深かった。好きな音楽のタイトルから作品の題を決めることが多いということでレコードを日本にもたくさん持ってきているそうだ。作品にもライブの後の高揚感が感じられることを意識して制作しているという話だった。
渋谷清道《ミステリーサークル / 6番目の小さな海姫》 2007courtesy: the artist渋谷清道の作品は日本美術の伝統的な技法や素材を用いている。迷路のような細い通路と、茶室を思わせるような白い空間は、からだ全体をしんとさせるような、静謐さに満ちていた。作品を鑑賞しているのか、それとも作品の余白の中に立っているのかその境界さえ曖昧になりそうな気がしたが、同時に視覚を覆いつくす白い素材の中で感覚が冴え渡ってくるようなどこか不思議な気分になる。
エルネスト・ネト《それは地平で起こるできごと、庭》 2001/2007courtesy: the artist, collection of Ernesto Netoエルネスト・ネトが造り上げる造形は、皮膜のような柔らかな素材でできた作品が会場を占拠している、鑑賞者は作品の中に入ると、まるで記憶の奥深くの風景を辿るような体験をすることだろう。柔らかな素材の上に小石の固まりがいくつかおいてあり、海の波間に漂って耳を澄ましているような気分にもなった。そうして、精神の揺れに身をまかせているとからだの内側も外側もすべての境が意味を失っていくようで、身体感覚に訴えかけてくる。