写真家・西村陽一郎が衣服に宿る不可視の構造を写し出す。132 5. ISSEY MIYAKE「NO. 6 TRANSLUCENT」の写真展「光がふれる、折りとかたち」

ブランドの基本となる折り構造「NO. 6」に「透過」の要素を掛け合わせた「NO. 6 TRANSLUCENT」が5月1日に販売開始。

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132 5. ISSEY MIYAKEの「西村陽一郎 光がふれる、折りとかたち」展が、東京・銀座のISSEY MIYAKE GINZA | CUBEと、大阪のISSEY MIYAKE SEMBA | CREATION SPACEで開催される。会期は5月1日から6月27日。

132 5. ISSEY MIYAKEは、「明日のものづくり」を探求する理念のもと、三宅一生とリアリティ・ラボ(Reality Lab.)チームの取り組みから2010年に誕生したブランド。立体を平面に折り畳むための「折り構造」を特徴としており、一枚の布から折り構造を形成し、体を通す位置や切り込みを入れる位置を変えることで多様なアイテムを生み出している。

今回の展覧会は、ブランドの基本となる折り構造のひとつ「NO. 6」に透過という新たな要素をかけ合わせた「NO. 6 TRANSLUCENT」の発売にあわせて開催されるもの。写真家・西村陽一郎が「フォトグラム」と「スキャングラム」というふたつの技法を通じて、衣服に宿る不可視の構造に注目する。

カメラを用いない写真技法である「フォトグラム」や「スキャングラム」を中心に、植物や昆虫、鳥の羽、水、ヌードなどをモチーフとした作品を発表している西村。本展では、印画紙の上に直接被写体を置いて感光させるフォトグラムを用いて、透過性をもつ生地だからこそ現れる交差する構造線や、光を受けて浮かび上がるかたちを抽象的な像として表現する。またプロダクトの設計段階で制作される模型をスキャナ上に置き、透過光によってとらえる技法であるスキャングラムを用いた作品では、折り構造そのものの純粋な構成が精緻に映し出される。ふたつの技法によって、衣服の姿を超えた、線・面・層が織りなす、かたちの風景を描き出す。

本展は、衣服という概念を改めて問い直し、折りとかたちの奥行きの世界へと誘う貴重な機会になるだろう。

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