2021年から京都で始まり、好評を博している日本最大級のアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」。その3回目が10月28日から30日まで国立京都国際会館をメイン会場に開催される。今回は、国内35ギャラリーと、ニューヨークやパリ、シドニー、香港など海外29ギャラリーの総数64ギャラリーが出展。ギャラリーの本拠地は16ヶ国24都市にのぼり、会場規模も拡大する。
プログラムディレクターの山下有佳子が掲げる今回のキュレトリアルテーマは「Visions of a Torn World:循環と共存」。コロナ禍の分断を経て未来を共に作り出すためのきっかけづくりをACKで目指したいという。日本のギャラリーが海外ギャラリーをゲストに迎える「ギャラリーコラボレーション」や京都ゆかりの作家を紹介する「キョウトミーティング」といった枠組みは踏襲しつつ、パブリックプログラムのゲストキュレーターに太平洋・アジアの歴史学やジェンダースタディーズの専門家であるグレッグ・ドボルザークを招聘。国際色・ジャンルに富んだトークプログラム「ACK Talks」や、キッズプログラムにも注力し、京都各所で開催されるさまざまなアートイベントとも連携する。
また出展ギャラリーを選ぶセレクションコミッティーのメンバーに、パリのGalerie Crèvecoeu共同創設者のアクセル・ティビと台北のTKG+創設者兼ディレクターのシェリー・ウーが新たに加わった。海外の気鋭のギャラリストを迎え、より国際色豊かで多彩な作品が楽しめるアートフェアになりそうだ。
Art Collaboration Kyoto
開催日:2023年10月28日ー10月30日
会場:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)ほか
www.a-c-k.jp