公開日:2022年4月1日

村上隆のGEISAIが2022年8月に開催。新進アーティストの登竜門が奇跡の復活!

西尾康之、近藤聡乃、松井えり菜、加藤翼らも受賞した伝説のアートコンペが「GEISAI #21」として復活

村上隆のインスタグラムより https://www.instagram.com/p/CbV-9VCvtRU/?utm_source=ig_web_copy_link

3月22日、アーティストの村上隆が代表を務めるカイカイキキが、Facebookの「Geisai」アカウント上でアートコンペ「GEISAI #21」の開催を発表した。開催日は今年8月21日、会場は東京ビッグサイト南1ホール。FB上の公式コメントは以下。

2022年8月21日、カイカイキキはアーティストインキュベーションイベントGEISAIを8年ぶりに復活させます。2001年に東京現代術館で開催された芸術道場グランプリを出発点としているGEISAI。2002年から2014年まで世界各所で28回続いたアーティスト発掘のアートコンペです。今回の応募ジャンルは現代美術、絵画、彫刻、陶芸です。審査員はカイカイキキ @kaikaikikigallery のアーティストとスタッフが務めます。各審査員による審査員賞が選出され、受賞者には賞金10万円が贈られます。21回目となるGEISAI。これまでのGEISAIとは一味違う形となります。みなさまの参加をお待ちしております。

「真剣勝負のアートの現場を開拓したい」という村上個人の思いとコンセプトから2002年にスタートしたGEISAI。無審査出展にもかかわらず国内外のキュレーターやアーティストなどアートシーンのキーパーソンや文化人・芸能人が審査員として多数参加するなど、2000年代のアートの登竜門として機能し、高い人気を集めた。台湾やアメリカでも開催するいっぽう、採算面では赤字が続き、一定の役割を終えたとの判断から2014年の「GEISAI#20」を最後にコンペ形式の開催は終了した。

過去の受賞者には、西尾康之、近藤聡乃、淀川テクニック、松井えり菜、山中カメラ、施井泰平、勝正光、加藤翼、和田唯奈、ユアサエボシなど、国内外の様々なシーンで活躍し続けるアーティストが名を連ねる。

今回の開催意図と参加方法について、村上隆は自身のインスタグラムに以下の投稿をしている(※英語で投稿されたものを編集部で翻訳した)。

日本でマーケットを生み出すための土台づくりが目的でしたが、2022年の今、日本のアートマーケットはある程度立ち上がってきたように見えます。しかし、何か違和感が拭えないのです。アートの成り立ちの原点を理解しないまま、低レベルのマーケティングでアマチュアを混乱させ、迷わせる傾向が市場には見受けられ、私は不満に思っているのです。だからこそ、新しい才能を発見する機会をつくるために、もう一度ゼロから出発したいと思ったのです。

応募できるジャンルは、現代美術、絵画、彫刻、陶芸です。現代美術といっても広いので、映像でも何でもいいのですが、基本的に公序良俗に反するもの、猥雑なものは認めません。

GEISAIは、出展者がブースを購入し、作品を展示し、審査員による審査を受けると同時に、その場で作品を展示・販売するという形式をとっています。主催は、美術品総合商社であるカイカイキキです。

「今回のGEISAIは、これまでとは少し違ったものになります。ぜひご参加いただき、ご自身の目で確かめていただければと思います」と村上は締めくくる。2020年代の新たな才能の出現を期待しつつ、続報を待ちたい。

GEISAI #21

開催日:2022年8月21日(日)
会場:開催東京ビッグサイト南1ホール

http://www.geisai.net/g21/

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