公開日:2022年4月5日

イケムラレイコ・塩田千春の初の対話集が発売へ。刊行記念展も銀座 蔦屋書店で開催中

コロナ禍での制作で思うこと、女性アーティストとして生きること、ベルリンの壁崩壊後のアートシーン、作品を言葉にすることなどを語った対話集が発売へ。

左からイケムラレイコ、塩田千春。銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて

ドイツ・ベルリンを拠点に世界で活躍する現代アーティストのイケムラレイコと塩田千春。 2021年には名古屋のケンジタキギャラリーで二人展「手の中に抱く宇宙」を開催し、 その中ではコラボレーションドローイングも出品され話題となった。

ふたりはコロナ禍でのロックダウン状態が続くなか、互いの家やアトリエを定期的に行き来し、 対話を重ねたという。 美術出版社より2022年4月15日に発売、銀座 蔦屋書店では4月2日に先行発売される対話集『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』では、 その5回にわたる対話をまとめた「対話集」と二人展「手の中に抱く宇宙」出品作を所収。

『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』 Leiko Ikemura, Chiharu Shiota and VG Bild-Kunst Bonn, 2022  撮影:怡土鉄夫
ドローイングにサインをするイケムラレイコと塩田千春(第4回対話より) ©︎ Leiko Ikemura, Chiharu Shiota and VG Bild-Kunst Bonn, 2022 Photo:Philipp von Matt

対話のなかではコロナ禍での制作で思うこと、女性アーティストとして生きること、ベルリンの壁崩壊後のアートシーン、作品を言葉にすること、家族、日独の芸術教育、美術を教える側と教えられる側の考え、これからのアートマーケットなどふたりがお互いの作品を見ながら意見交換をしたり、雑談をしながら、率直に意見を語り合う様子が綴られる。

銀座 蔦屋書店にて4月2日より行われる書籍刊行記念展では、 2021年の二人展に出品したイケムラと塩田それぞれの作品、 共作のドローイング、 そして新作のコラボレーション作品も初披露。

会場風景より、塩田千春《宇宙のいし》(2021)
会場風景より

さらに石を持ったイケムラ自身の手がスキャンされた写真に塩田が赤い糸を縫い重ねた作品を、 対話集とのセットでエディション版画として数量限定販売。4月1日10時よりオンラインにてエントリー受付が開始されている。

会場風景より、手前がイケムラレイコ《Lying Head》(2020)

『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』
著者:イケムラレイコ、 塩田千春
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
発売:美術出版社
定価:3300円(税込)
仕様:A5変型、 並製三方断、 クータバインディング、 箱入り、 320頁
ISBN:978-4-568-10542-1
一般発売:2022年4月15日
先行販売日:2022年4月2日(銀座 蔦屋書店)
https://bijutsutecho.com/lp/ikemura-shiota2022/ 

対談集刊行記念展
会期:2022年4月2日~4月13日(水)
時間:11:00-20:00 ※最終日のみ18時閉場
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
入場:無料
主催:銀座 蔦屋書店
https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/25363-1515070310.html

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