公開日:2022年6月11日

6年半ぶりの札幌国際芸術祭が2024年1月20日から開催決定! テーマは「LAST SNOW」

ディレクターからのメッセージもYouTubeで公開中

札幌国際芸術祭2024テーマ 提供:札幌国際芸術祭実行委員会

6年半ぶりとなる北の芸術祭がついに開催

3年に一度、札幌で開催される「札幌国際芸術祭(SIAF)」。その次回開催日とテーマが発表された。会期は2024年1月20日から2月25日。テーマは「LAST SNOW(ラストスノー)」。今回のディレクターである小川秀明(アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)はテーマ制定についてコメントを寄せている。一部を抜粋して掲載する。

小川秀明 提供:札幌国際芸術祭実行委員会

札幌国際芸術祭2024のテーマは「LAST SNOW」です。2020年以降の世界的なパンデミック、ウクライナとロシアの紛争など、私たちは、絶え間ない危機の中で生きています。加速するテクノロジーの発展と、それによって急速に変容する社会。そして地球規模の気候変動の影響は、私たちの生活をゆっくりと、しかく確実に変化させています。札幌では当たり前のように存在してるはずの「雪」の意味や、雪が作り出す風景も、21世紀末には現在とは異なるものになると予測されています。

この芸術祭では、そのような未来の地球、社会、コミュニティー、生活のための変革と創造に焦点を当てます。

(中略)

「LAST SNOW」は、このような未来に向けた創造と行動を呼びかけるものです。私たちは、ただ未来がやってくるのを待ち、それを受け入れるだけなのか。それとも、これをラストチャンスととらえ、未来に向けて何かを始めることができるのか。

副題は「はじまりの雪」です。また、この芸術祭では、北の大地で独自の変化を築いてきたアイヌの言葉でも副題をつけています。雪を意味する「ウパㇱ」を語源に考えられた「ウパㇱテ」には「雪とともに未来に向けて走り出してみる、雪を通して互いに気づきあってみる」という今回のテーマにふさわしいイメージを重ねています。

ディレクターメッセージ全編は以下のYouTubeで閲覧できる。

世界的なパンデミックの影響で前回の「札幌国際芸術祭2020」は実会場での開催を断念し、オンラインから様々なイベントを配信したが、前回からの実践として日本語・英語・アイヌ語の併記を行っており、サブテーマは「はじまりの雪/Where the Future Begins/Upaste」となる。

来年の開催に向けては複数のオープンプログラムを準備。今年6月26日には小川秀明が登壇する「SIAF204 ディレクターズトーク Vol.01『Art for Future〜アートを通して未来を探る〜』」が札幌文化芸術交流センター SCARTSで開催される。参加申し込みは公式ウェブサイトから。

札幌国際芸術祭2024/Sapporo International Art Festival 2024/Usa Mosir un Askay utar Sapporo otta Uekarpa 2024

会期:2024年1月20日〜2月25日
https://siaf.jp/siaf2024/

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