
シャビール・フセイン・ムスタファ Photo by Leila Shirazi
2028年に開催される国際芸術祭「あいち2028」の芸術監督就任記者会見が行われた。
3年に1度開催される国際芸術祭「あいち」。2028年の芸術監督にはシンガポール美術館のチーフキュレーターであるシャビール・フセイン・ムスタファが務めることが7月に発表されていた。
ムスタファはスリランカ出身、シンガポールを拠点とするキュレーター。シンガポール国立大学で政治学および南アジア学を学び、同大学美術館のキュレーター、ナショナル・ギャラリー・シンガポールのシニアキュレーター、グッゲンハイム・アブダビのシニアキュレーター兼展覧会責任者を歴任。2025年からシンガポール美術館のチーフキュレーターを務め、リサーチや展覧会、作品収集、パブリックプログラムを統括するとともに、シンガポール・ビエンナーレ事務局やヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館を率いている。
これまでに、「第56回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2015)のシンガポール館キュレーター、「ダッカ・アート・サミット2018」の共同キュレーターなどを担当。2026年に新たに始動する国際芸術祭「ルバイヤ・カタール」でも共同キュレーターを務める。2025年からは国際美術館会議(CIMAM)の理事に就任している。
記者会見には、ムスタファと国際芸術祭「あいち」組織委員会会長の大林剛郎が登壇。大林は、ムスタファの選考経緯について、これまでの芸術祭関係者や専門家により推薦された候補者から、組織委員会のアドバイザー会議で最終候補者数名を選定し、最終的に自身が本人と面談してムスタファを選出したと説明。さらに「シャビールさんはこれまで展覧会をキュレーションする際に、地域のコミュニティや土地など、ローカルな部分を重視されてきたと聞いている。今回の芸術祭においても、この地域の歴史や文化、産業や伝統工芸などを掘り起こし、シャビールさんらしい新たな視点によって愛知の魅力向上・発信ができるものと期待している」と話した。