先住民族アイヌの息吹を渋谷・Experimentで体感する。ウポポイ渋谷公演 特別写真展「AINU PURI」が、期間限定で上陸。

新進気鋭のファッションカメラマン・KIZENが、先住民族アイヌを東京・渋谷で撮り下ろした、特別写真展「AINU PURI」が、2024年1月12日〜31日にExperimentで開催される。客観的かつ新鮮な視点で、日本の先住民族アイヌを描き出した写真16点が出揃う。

アイヌ民族とは日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族だ。日本語と系統の異なる言語「アイヌ語」をはじめ、自然界すべての物に魂が宿るとされている「精神文化」や祭りや家庭での行事などに踊られる「古式舞踊」、独特の「文様」による刺繍、木彫り等の工芸など固有の文化を発展させてきた。

そんなアイヌ民族の姿を捉えたのは、東京を拠点とする中国雲南省出身のフォトグラファー・KIZEN。モード誌などのエディトリアル、広告を中心に国内外で活躍するKIZENは、その一貫したアートディレクションに加えて、巧みなライティングと構成力でメッセージ性がある写真表現が特徴だ。

展示会場では、環境音楽としてアイヌ民族の歌も流れる。時代や地域を超えて息吹き続けるアイヌのアイデンティティと渋谷の街を背景に切り取られたその姿は、私たちにどのような感覚をもたらしてくれるのだろうか。これまでにない新しいアプローチの写真展となりそうだ。

また、2月23日にはLINE CUBE SHIBUYAで、北海道白老町にあるウポポイ（民族共生象徴空間）の舞踊公演・ウポポイ渋谷公演『イノミ』が開催される。アイヌの儀礼「イヨマンテ」を題材にしたストーリー性のある演出によって、歌と踊りが披露される。観覧無料。事前にWEB申込みが必要だ。公演申し込みは、こちらから（受付期間：2024年1月15日〜31日）。