公開日:2022年5月27日

長谷川祐子の退任記念展が東京藝術大学美術館とThe 5th floorで開催。テーマは「新しいエコロジーとアート」

川内倫子、八谷和彦、小谷元彦、石上純也、スプツニ子!、毛利悠子、AKI INOMATAら28組が参加

展覧会メインヴィジュアル

28組の作品・活動からアートとエコロジーを考える

東京藝術大学大学美術館(上野)とThe 5th Floor(根津)の2会場で「新しいエコロジーとアート」展が開催される。会期は2022年5月28日から6月26日まで。

温暖化や人新世など急激に進む地球環境の変化に対して、アートと研究の双方に取り組みに光をあて、エコロジカルな芸術実践を紹介するという同展には、川内倫子八谷和彦小谷元彦石上純也スプツニ子!毛利悠子AKI INOMATAエレナ・トゥタッチコワ中園孔二伊阪柊HATRA+Synflux篠原雅武クロエ・パレ渡辺育+井上岳キヲク座知念ありさ佐藤亜矢子リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレンなど28組のアーティストや研究者らが出品・参加する。

マリーナ・ズルコウ Mesocosm (Wink, Texas) fall 2012 Courtesy of bitforms gallery

人間中心主義や過度な資本主義によって、自然環境のみならず、人間を取り巻く社会や精神的環境までもが持続不可能の危機にさらされる現在。展覧会では、アーティストたちを環境を総合的にとらえた「新しいエコロジー」を調査・観察し、新たな美学を通して、人々に伝える媒介、翻訳者となる役割を担っている存在として定義することで、分断された人々を「共感」でつなぎ、動物や植物、モノなどを含む脱人間中心的な、複数のヒューマニティの可能性を探るという。

また同展は、アーティスティックディレクターを務める長谷川祐子東京藝術大学国際芸術創造研究科教授の退任記念展となる。コ・キュレーターとして石倉敏明、篠原雅武、黒沢聖覇、山本浩貴の4名が担当。

毛利悠子 Decomposition 2021 Courtesy of Project Fulfill Art Space, Taipei

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