公開日:2026年3月27日

アート・バーゼル香港2026開幕レポート。戦争の続く世界でアジアのマーケットはどこへ向かうのか

アジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港」が2026年3月27日〜29日に開催。ファーストチョイスの様子を含めてレポートする

会場風景より ENCOUNTERS 江記(Kongkee) PRICE / VALUE / TAOTIE 2026

行くたびにいつも活力を得られる街、香港。2026年の活発さはフェアが始まる前から参加者のあいだでもひしひしと感じるものだった。フェアとは別に日本からのアクティビティとしては、今年のヴェネチア・ビエンナーレでの日本館と韓国館の合同での記者会見が開かれた。そして来年4月に第9回目となる横浜トリエンナーレも開催をおよそ1年前にしてバーゼルの会場近くで関係者を囲むブランチを開催していた。

パーティーではママムのファサが登場し、M+は最高潮の熱気に包まれた

アジア最大級のミュージアム「M+」で23日に行われたパーティーでは、イ・ブルの個展が開催しているなか、韓国のポップスターたちが登場するという、かつてない華やかな一晩でアートウィークはスタートした。

M+のパーティーでも披露されたジョシュア・セラフィンの圧巻のパフォーマンス。

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躍進する日本のギャラリーとアーティスト

会場風景より

初日のファーストチョイスからHauser & Wirthがルイーズ・ブルジョワの作品をおよそ4.7億円で、David Zwirnerはマルレーネ・デュマスのペインティングを5.6億円で販売したという一報が出ている。

会場風景より Kaikai Kiki
会場風景より KOSAKU KANECHIKA 十三代 三輪休雪

盛り上がる雰囲気とは対照的に、日本のいくつかのギャラリーは反応はいいもののセールスはスローだと語った。いっぽうでペロタンは香港のスペースを昨年閉じているが、ブース内は人気で四六時中ごった返していたりと、必ずしも市場の評価と売れ行きとは一致しているとは言えないかもしれない。

中東の情勢を鑑みて、香港がマーケットでの存在感をここで堅持しておけばアジアは盤石になるのでは、という見立ても聞かれたが、早々簡単なものでもなさそうだ。

会場風景より ANOMALY

日本からのギャラリーを見ていくと、ANOMALYでは今津景が中心となって組み立てた3人の女性作家(今津景、青木野枝衣川明子)によるプレゼンテーションだ。

会場風景より NANZUKA

NANZUKA空山基のセクシーロボットをはじめとして、ハビエ・カジェハなど人気のアーティストが並ぶ。

会場風景より Gallery BATON 平子雄一

ここ数年の香港では日本のギャラリー勢の活躍は目をひいていたが、先日のフリーズ・ロサンゼルスとも同様に、海外ギャラリーのプレゼンテーションのなかに、歩けばすぐ棒に当たるほど日本人アーティストが目立つ。

会場風景より David Zwirner 西村有
会場風景より The Green Gallery 武田龍
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