公開日:2022年1月24日

清水寺もフェアの舞台に。「ARTISTS' FAIR KYOTO 2022」が3月に京都で開催。若手支援のアワードも

アーティスト自身が企画・運営・出品する、京都のアートフェアが3月5〜6日に開催

「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2021」の様子

2018年から京都で開催されている、アーティストが企画から出品までを行うアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO」。5回目を迎える2022年は3月5日〜6日(メイン会場)に開催される。

大きな特徴は、アーティスト自身が企画・運営・出品し、美術展とアートフェアの境を取り払うという新たなアートイベントを志向していること。テーマは「Singularity of Art (シンギュラリティ オブ アート)」を掲げる。

大和美緒 RED DOT (BIO) 2020
油野愛子 Narrative (MARGUERITE)  2021

ディレクターは椿昇。若手アーティストを推薦するアーティスト「アドバイザリーボード」は、井口皓太、池田光弘、薄久保香、大庭大介、加藤泉、金氏徹平、鬼頭健吾、塩田千春、鶴田憲次、中村裕太、名和晃平、宮永愛子、矢津吉隆、ヤノベケンジ、Yotta、そしてあらたに宮島達男を迎えた総勢17組。

出品アーティストは、アドバイザリーボードと公募により選出された可能性溢れる若手アーティスト46組。メイン会場は京都府京都文化博物館 別館と京都新聞ビル 地下1階で、絵画からテクノロジーを駆使したインスタレーションまで、多種多様な表現手法の作品が展示・販売される。

清水寺で加藤泉、塩田千春、名和晃平、宮島達男らの作品を展示

音羽山 清水寺 三重塔(展示は三重塔横)

そして今年は、世界遺産でもある清水寺がもうひとつ会場となる。こちらの会期は3月5日〜13日。

清水寺の西門、三重塔、経堂、そして一般非公開の成就院の4か所を中心とした会場では、本イベントのディレクターを務める椿昇や、アドバイザリーボードから加藤泉、塩田千春、名和晃平、宮島達男ら14組のアーティストが参加。1200年の歴史を誇る清水寺で、国際的に活躍するアーティストの代表作から新作までが一堂に会する貴重な機会だ。

塩田千春 掌の鍵 2015
ヤノベケンジ 狛犬

若手アーティストの活動支援をするアートアワード

またメイン協賛企業の株式会社マイナビ支援のもと、「ARTISTS' FAIR KYOTO 2022 マイナビ ART AWARD」として、新しい芸術の創造に取り組むアーティストの創作活動を奨励するアワード「ARTISTS' FAIR KYOTO 2022 マイナビ ART AWARD」が開催される。

 審査委員の飯田志保子、中井康之、山峰潤也とディレクターの椿昇が「ARTISTS' FAIR KYOTO 2022」に出品するアーティストのなかから受賞作品を決定。個展のための製作費や展示の場を提供し、次へのステップへとつなげていくという。

2021年開催のアワード授賞式の様子 撮影:高橋保世

また、「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」のサテライトイベントとして、「ARTISTS' FAIR KYOTO:SATELLITE 2022」を2022年の初春に開催(会期は3月3日〜、各会場により期間が異なる)。京都から発信するアートシーンをともに盛り上げるため、過去に「ARTISTS’ FAIR KYOTO」に出品した作家とコラボレーションし展覧会を開催するもの。会場は、Artist-in-Residence賀茂なす、mtk+、藤井大丸 1F エントランス、千總ギャラリー、y gion 4F、千丸屋京湯葉本店、COCON KARASUMA アトリウム2階の7か所。京都の街を探索しながら、こちらも合わせて訪れてみてはいかがだろうか。

「ARTISTS' FAIR KYOTO 2022」
開催日時

<メイン会場>
2022年3月5日(土)、3月6日(日)
10〜18時

<清水寺>
2022年3月5日(土)〜3月13日(日)
10〜17時

会場
会場京都府京都文化博物館 別館
京都新聞ビル 地下1階
音羽山 清水寺

チケット
入場料:共通チケット2400円、学生1000円(要・学生証)、高校生以下無料(要・学生証)
※共通チケットは2022年3月6日(日)まで利用可能/7日以降で清水寺会場をご覧になられる場合には600円の拝観料がかかります。
※京都新聞ビル 地下1階は無料

問い合わせ
TEL: 075-414-4219
FAX: 075-414-4223
bungei@pref.kyoto.lg.jp
https://artists-fair.kyoto/

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