公開日:2022年5月26日

女性芸術家にフォーカスした2つのイベントが横浜市民ギャラリーあざみ野で7月開催。激動の時代を生きた作曲家と画家に出会う

クララ・シューマン、幸田延、シュザンヌ・ヴァラドンの活動にフォーカス

左:幸田延 右:クララ・シューマン

激動の時代に女性芸術家はいかに生き、創造したか?

横浜市民ギャラリーあざみ野で、19世紀末から20世紀初頭の激動の時代に生きた女性芸術家にフォーカスする2つのイベントが開催される。

7月20日開催の「あざみ野サロン」では「トーク&コンサート 歴史を作った女性音楽家たち ~クララ・シューマンと幸田延~」。芸術創造の場から女性が遠ざけられた19世紀に、その逆境を跳ね返すように活躍したクララ・シューマン(ドイツ、1819〜1896)と幸田延(日本、1870〜1946)の2名の作曲家の活動を、ナビゲーターを務める浦久俊彦のトークと、小林美恵(ヴァイオリン)、ジャンミッシェル・キム(ピアノ)によるコンサートを通して紹介する。今日実演されることの稀な幸田作品を聴ける絶好のチャンスでもある。

左:幸田延 右:クララ・シューマン

新しい美術の魅力を発見し、新鮮な驚きと出会える講座「あざみのカレッジ」では、7月23日に「 女性画家シリーズ シュザンヌ・ヴァラドン ―19世紀末から20世紀初頭のパリに逞しく生きた女性画家」を開催。ルノワールのモデル、エリック・サティの恋人、そしてモーリス・ユトリロの母として知られているが、本人が偉大な画家であったことはあまり知られていないシュザンヌ・ヴァラドン(1865〜1938)の生涯と作品を、沼田英子(横浜市民ギャラリーあざみ野主席学芸員)による講義でたどる企画だ。

ドイツ、日本、フランス。それぞれの国の時代背景のなかで、彼女たちがどのように生き、どのような作品を生み出したのか。様々なアプローチから学び、感じることのできる講座だ。

シュザンヌ・ヴァラドン 自画像 1898 油彩・カンヴァス 40×26.7cm ヒューストン美術館蔵

トーク&コンサート 歴史を作った女性音楽家たち ~クララ・シューマンと幸田延~

日時:2022年7月20日 15:00~16:30
会場:アートフォーラムあざみ野1階 レクチャールーム
料金:自由席 2000円
https://artazamino.jp/series/azamino-salon/

女性画家シリーズ シュザンヌ・ヴァラドン ―19世紀末から20世紀初頭のパリに逞しく生きた女性画家

日時:2022年7月23日 14:00~16:00
会場:アートフォーラムあざみ野2階 セミナールーム2・3
参加費:あざみ野カレッジ学生証料金500円、一般料金1000円
定員:30名程度(要事前申込/先着順)
https://artazamino.jp/event/azamino-college-20220723/

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