公開日:2025年4月25日

ブライアン・イーノのドキュメンタリー映画『Eno』が日本初公開。見るたびに内容が変わる画期的な“ジェネラティヴ・ドキュメンタリー”

自動生成システム「Brain One」を導入して制作された、変化し続ける映像体験。プレミア上映は6月21日

『Eno』

開発された自動生成システム「Brain One」を用いて制作

ブライアン・イーノのドキュメンタリー映画『Eno』の日本初公開が決定した。

ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアルアーティストとして、50年以上のキャリアを誇るブライアン・イーノ。これまでに発表されたソロ作品およびコラボ作品は60タイトルを超える。音楽活動と並行して、光や映像を用いたヴィジュアル・アートの創作にも力を注いでおり、ヴェネチア・ビエンナーレやサンクトペテルブルクのマーブル・パレス、2022年の京都での大規模インスタレーションなど世界各地で作品を発表している。また気候変動などの問題に取り組むアクティヴィストとしての顔も持つ。

『Eno』

このたび日本公開される『Eno』は、ニューヨークを拠点に活動する映画監督兼ヴィジュアル・アーティストであり、ジェネレーティヴ・メディアスタジオ兼ソフトウェア企業「Anamorph」のCEOも務めるギャリー・ハストウィットの監督作。イーノへの長時間のインタビューや500時間を超えるアーカイヴ映像を組み合わせ、アーティストのブレンダン・ドーズと共同開発した自動生成システム「Brain One(ブライアン・イーノのアナグラム)」を導入して制作された。見るたびに構成や内容が変化するという新しい映像体験を実現した、“ジェネラティヴ・ドキュメンタリー映画”だ。

ギャリー・ハストウィットのコメント
ブライアン・イーノのキャリアの多くは、プロデューサーとしての役割だけでなく、『オブリーク・ストラテジーズ』や音楽アプリ『Bloom』のようなプロジェクトでのコラボレーションを通して、彼自身や他の人々の創造性を可能にすることでした。私は、映画『Eno』をクリエイティビティを題材にしたアート映画だと考えていて、ブライアンの50年にわたるキャリアがその素材です。ブライアンの音楽とアートへのアプローチと同じくらい革新的な映画体験を創り出すこと、それがこの作品を制作した目的です。

プレミア上映には監督とピーター・バラカンが登壇

2024年のサンダンス映画祭で世界初公開された本作は、今回アジア圏の劇場で初めて上映される。6月21日に東京・109シネマズプレミアム新宿で特別プレミア上映が行われ、7月に109シネマズプレミアム新宿、109シネマズプレミアム名古屋、109シネマズ大阪エキスポシティにて一般上映。プレミア上映では、来日するギャリー・ハストウィット監督と、日本語字幕監修を手がけたピーター・バラカンのスペシャルトークショーも開催する。

『Eno』

上映スケジュールは以下の通り。チケットなどの詳細は公式サイトで確認してほしい。

特別プレミア上映(トークイベント付き)
日時:6月21日 14:00〜、18:00〜
会場:109シネマズプレミアム新宿 シアター7

一般上映
日時:7月11日〜7月17日 平日18:00〜、20:30〜 土日15:30〜、18:00〜
会場:109シネマズプレミアム新宿 シアター7

日時:7月12日、7月13日 15:30〜、18:00〜
会場:109シネマズプレミアム名古屋 シアター4

日時:7月12日、7月13日 15:30〜、18:00〜
会場:109シネマズ大阪エキスポシティ シアター5

いずれも期間限定の上映。変化し続ける革新的な映画体験をこの機会に味わいたい。

『Eno』予告編

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