マーレの北へ40分、モルディブ諸島の静かなヌーヌ環礁にある全46棟のメゾンヴィラ。「シュヴァル・ブラン ランデリ」は、LVMHホテルマネジメントの2棟目のメゾンとして誕生した。エレガントで洗練されたスタイリッシュな島で、裸⾜で過ごせるようにデザインされたメゾンは、建築家ジャン=ミシェル・ギャシー(Jean-Michel Gathy)によるクリエイティブのたまもの。島を取り巻く環境と相互作⽤するように構想された建築物は、島の⾵景や植⽣、ラグーンの景⾊と調和している。
現代アートの積極的な支援を使命に掲げているLVMHがプロデュースしていることもあり、館内のいたるところにはアートピースが配されている。とくにフランス人アーティストであるヴァンサン・ボーラン(Vincent Beaurin)の彫刻作品は見逃せない。46個の彫刻『spots』のコレクションがそれぞれのヴィラに個性を与えている。
ほかにも、ガヤ(Gaya)による装飾的な陶磁器やモルディブのアーティストであるナディファ・ラチェイ(Nadifa Rachey)が描いた白と黒の絵画、フジツボからインスパイアされたケンバリ ハリ イニ(Kembali Hari Ini)による花器、イタリアの陶芸家であるパオラ・パロネット(Paola Paronetto)の紙粘土オブジェなど、メゾンのコンセプトに沿った作品群に出合えそうだ。
46棟のヴィラは、ガーデンに囲まれた広さ240〜300㎡の「ISLAND」や伝統的な⽔上⾼床式の「WATER」、海上デッキがありモルディブならではのアイランドリビングを表現した「GARDEN WATER」に分かれている。そのほか、島に繋がる専⽤桟橋から数分でアクセスできる完全プライベート空間「CHEVAL BLANC RANDHELI PRIVATE ISLAND」など、過ごしたい時間に合わせて自由自在だ。無人島へのファミリーデイトリップ、伝統的なドーニー(モルジブの帆船)で向かう茅葺きトリートメントヴィラでのリラクゼーション、夜空の下での映画上映、ビーチでのオーダーメイドディナーなど、その可能性は無限だ。
シュヴァル・ブランの哲学の中核をなす、フランス流おもてなし「Art de Recevoir(アール・ド・レセヴォア)」を思う存分体感できるに違いない。ただしこのメゾンにたどり着けるのは、専用のジェット機のみ。心得た上で予約したい。
Cheval Blanc Randheli(シュヴァル・ブラン ランデリ)
H. Bonthi Villa, 2nd Floor, Ameer Ahmed Magu, Malé 20057, Republic of Maldives
Tel:+960 656 1515 / Fax +960 656 2288
Web:https://www.chevalblanc. com/en/maison/randheli/