ポップ・アートの代表的作家として知られるクレス・オルデンバーグ氏が、米メディアによると7月18日、ニューヨーク市内の自宅兼スタジオで死去した。享年93。
オルデンバーグ氏は1929年にスウェーデン、ストックホルムで生まれ、36年に家族とアメリカへ移住(のちに米国籍を取得)。1956年にシカゴからニューヨークへ移り住み、アラン・カプローやジム・ダインと知り合い、「ハプニング」に参加した。
1960年代以降はハンバーガーや便器など身の回りのものをモチーフに、柔らかい素材で制作した「ソフト・スカルプチャー」で知られるようになり、同時代のポップ・アートを牽引した。
またパートナーのコーシャ・ヴァン・ブリュッゲンとともに、大規模彫刻や公共プロジェクトも多数手がけている。日本では、東京ビッグサイトにある巨大なのこぎりの彫刻《Saw, Sawing(切っている鋸)》を見ることができる。