Adonian Chan
東洋と西洋の文化が融合した国際都市・香港のデザインシーンを捉えるイベントが東京・表参道RAND Omotesandoで開催される。「DesignInspire In Motion 2023 Tokyo Exhibition」の会期は、10月20日〜29日。アート、カルチャー、ファッションデザインの分野において、個性豊かなクリエイターやアーティスト、17名の作品が展示される。主催は、香港貿易発展局(HKTDC)で、香港のダイナミックな文化と創造性を促進するために企画されている。

テーマは、「Design Through Heritage」。展示は、「香港の街並み」「産業の再形成」「伝統と未来の工芸」という3つのストーリーで構成されている。それぞれのチャプターに一貫する「Heritage(伝統)」は、過去と現在、未来につなぐものであり、創造と革新のインスピレーション源になるだろう。

まず「Cityscape of Hong Kong-香港の街並み-」コーナーでは、香港の都市や街並みに、どのようにインスパイアされて呼応するか、という観点で制作された作品が見られる。参加するアーティストは6組、Adonian Chan(タイプデザイナー)、Anthony Ko(空間デザイナー)、Eureka(デザインスタジオ)、Fan Lok Yi(アーティスト)、O&O Studio(建築家)、Sampson Wong(アーティスト)だ。


企業の再形成を意味する「(Re)Industrialisation」コーナーでは、かつて工業都市であった香港にフォーカスする。アーティストたちは、執筆、コミュニティ形成、プロセスの再構築を通して、産業形成における自分たちの役割を再考していく。参加アーティストは、Hei Shing Chan(ブックデザイナー)、Kay Chan(プロダクトデザイナー)、Kinyan Lam(ファッションデザイナー)、Studio Nous(デザインスタジオ)、Sandy Choi(アートディレクター)が名を連ねている。香港における「産業」の過去、現在、未来がどのように表現されたか、その軌跡を辿ってみたい。


「Traditional and Future Crafts」コーナーでは、その名の通り、伝統と未来の工芸を作品に落とし込んだ展示となっている。6組のデザイナーが、代々受け継がれてきた伝統工芸からインスピレーションを得て、それぞれの作品を創出する。香港の遺産と呼べる伝統工芸に、新たな解釈と表現を加えて生まれた作品だ。Studio RYTE(空間デザインスタジオ)、Dylan Kwok(インテリアデザイナー)、Kevin Kwok(グラフィックデザイン)、@streetsignhk(看板研究家・アーティスト)、Toby Crispy(ファッションデザイナー)YanYan(ファッションデザイナー)が参加する。

香港のデザイナーと企業との商談会や交流会など、マッチングも行っている。香港の今を香港ヘリテージを活かしたデザインのショーケースを楽しみにしたい。
開催概要
イベント名:DesignInspire In Motion 2023 Tokyo Exhibition
主催:香港貿易発展局
オフィシャルパートナー:Blue Marble
期間:2023年10月20日~29日
※商談会:10月25日14:30〜16:30 (会場・ウエスティンホテル東京B1F「楓」)
※交流会:10月25日16:45~18:00(会場・ウエスティンホテル東京B1F「楓」)
上記(商談会・交流会)にご参加ご希望の方は香港貿易発展局(TEL:03-5210-5860)までお問合せください
開催時間:10:00~19:00(全日程)
開催場所:RAND Omotesando(〒107-0061東京都渋谷区神宮前4-24-3)