ギュスターヴ・カイユボット シルクハットのボートこぎ 1877〜78頃 オルセー美術館蔵 © RMN-Grand Palais(Musée d’Orsay)/Franck Raux
新たな現代アートの創造を促進することを目的として、世界の主要都市に点在するエスパス ルイ・ヴィトン。東京、ミュンヘン、ヴェネチア、北京、ソウル、大阪に次ぐ7番目の都市として、ニューヨークに新スペースがオープンしている。現在は、印象派の画家ギュスターヴ・カイユボット(1799〜1874)の特別展が開催中。会期は11月16日までだ。
カイユボットはフランス、パリ出身の画家。彼は印象派展への出品を継続的に行い、同時代の美術を牽引したいっぽう、数多くの絵画作品を購入したコレクターとしても知られている。ポール・セザンヌやエドゥアール・マネ、エドガー・ドガをはじめとする印象派を代表する作家の絵画が含まれている彼のコレクションは、死後にフランスへと寄贈され、同国の印象派コレクションの核をなしている。

今回の展覧会は、国宝にも指定されている《シルクハットのボートこぎ》(1877〜78頃)と、《窓辺の若い男》(1876)というふたつの代表作が、初めてひとつの空間に並んで展示される機会となった。前者は、2023年にLVMH社がカイユボットの子孫から4300万ユーロで購入し、その後オルセー美術館へと寄贈された作品でもある。

フランスの革新的な画家であり近代美術の営みに深く関わっていたカイユボットを通して、近代化が進む19世紀フランスに没入するような体験をすることができる本展。近くを訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい。