
会場風景
迎賓館赤坂離宮にて、画家・藤田嗣治(1886〜1968)の生誕140周年を記念した特別参観「生誕140周年 藤田嗣治展〜国宝迎賓館で出会う、フランスのやわらかな風景〜」が開幕した。会期は8月13日から9月15日まで。
藤田嗣治は、乳白色の下地を生かした独自の肌の表現などで知られ、フランスを中心に国際的な評価を得た画家。1913年にフランスへ渡り、1940年に帰国後、戦時中は「作戦記録画」を制作した。戦後に再びフランスに戻り、創作活動を再開。絵画だけでなく、本の挿絵や装丁、写真、映像、舞台美術、陶磁器など、多彩な表現分野で活動した。
本展は、迎賓館が所蔵する全6点の藤田の油彩画を公開するもの。展示作品には、通常は公開されていない2点の作品も含まれる。これらの作品群は、1935年に洋菓子店である「銀座コロンバン」2階サロンの天井装飾として制作されたもので、戦時中に疎開・保管された後、1974年に迎賓館が開館した際に寄贈された。
会場となる迎賓館赤坂離宮は、1909年に東宮御所として建てられた。1974年に国の迎賓施設となる迎賓館として開館し、2009年には本館や正門、噴水などが国宝に指定された。本館は日本で唯一のネオ・バロック様式の宮殿建築。2016年からは通年で一般公開が行われている。