公開日:2023年1月24日

2029年開館予定の新福岡県立美術館は隈研吾の設計に決定。いっぽう審査プロセスに疑問の声も

最終審査には青木淳、西澤徹夫らも参加

新福岡県立美術館ティザーページより引用(https://2029.fukuoka-kenbi.jp/)

隈研吾の設計で新たなスタート

老朽化に伴い、現在の須崎公園から大濠公園近くに移転する予定の福岡県立美術館2023年1月21日に行われた最終選考会で、その設計者に隈研吾が選ばれた。福岡県との協議をへて、今年3月に正式決定。開館は2029年度(令和11)中を予定

今回の新県立美術館の基本設計プロポーザル公開二次審査には、隈が主宰する「株式会社隈研吾建築都市設計事務所」のほかに、「株式会社AS」、「SUEP・昭和設計共同体」、「西澤・EIKA studio設計共同体」の4社が参加。美術館周囲にある大きな池や日本庭園との調和、都市とアートをつなぐ開けた空間をイメージした隈の案が評価されたという。

同館の設計者選定には、一次審査から一般にむけて公開されるなど、透明性を意識した取り組みが行われてきたが、今回の二次審査(Zoomでも公開)の結果を受けて、一部の建築関係者らから議論の不在、審査基準や審査員の選定などに関して疑問の声も上がり、SNS上でも議論が広がっている。

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