最終更新:2012年1月13日

『松井冬子展 — 世界中の子と友達になれる —』

美とグロテスクが織り成す息をのむ世界

メディアへの露出も多く、新進気鋭作家として現在最も注目される画家のひとりである松井冬子。本展は、公立美術館における待望の大規模個展です。
2006年には、同館で開催された『日本×画展 しょく発する6人』にて、日本の古典絵画が受け継いできた美意識や主題、様式、技法などのうち、近代になって「日本画」の概念が成立する過程で捨て去られたものに、新たな価値や創作のてがかりを見いだし制作にとりくむ若手のひとりとして紹介されました。本展では、日本の古典絵画の技法に表現上の魅力と可能性を見いだし、彼女がどのように自らの表現を突き詰めてきたか、その軌跡をなぞりながら、独創的な世界を堪能することができます。

本作品群に共通するテーマは「現代社会が抱える病である」と彼女は述べています。たしかに、新作を加えた約100点ものボリュームがある展示を前にすると、強烈な負の力に圧倒されてしまうでしょう。しかし、そこから逃避せずに目を見開いて作品と対峙したとき、その先に何かが見えてくるのではないでしょうか。

 

暗い色調の館内に、浮かび上がってくるような作品展示

下絵デッサンの展示風景

巨大サイズの作品展示も

松井冬子氏(会見にて)

 

※本展は、美術館・アートイベントの割引券アプリ「ミューぽん」に掲載されています。

[執筆]
鈴木孝史:東京都出身。大学卒業後、システムエンジニアとして働いていた時にアートと出会い、現在は展覧会のキュレーションに関わるなど幅広く勉強中。また自身も写真作家として活動している。http://www.takashi-suzuki.com

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