公開日:2026年9月28日

温泉の街が、アートの舞台になる。初開催「下呂 Art Discovery 2026」レポート

温泉街、商店街、廃校、森。岐阜県下呂市の4ヶ所を舞台に、下呂アートディスカバリー2026が開幕。14の国と地域から59組が参加し、総合ディレクターは北川フラムが務める。

村上力 ここに在る森 2026

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温泉に浸かって五感を解放してアートと自分自身を見つめる

岐阜県下呂市で、「下呂 Art Discovery 2026」が開幕した。14の国と地域から59組の作家が参加し、市内4ヶ所を舞台にする。会期は11月8日まで。
この芸術祭には前身がある。2024年秋に岐阜県で開かれた国民文化祭の主要プログラムとして実施された、「南飛騨Art Discovery」だ。その成功を受けて下呂市内の3地域4エリアに規模を広げ、あらためて立ち上げられたのが本芸術祭となる。

弓指寛治《Small Town》の会場風景より、飛騨川沿いに展示が続く。取材した日は雨で水位が上がっていた

総合ディレクターは北川フラムが務め、テーマは「アート(芸術)」と「ディスカバリー(再発見)」。温泉に浸かって心身と五感を開放しながら、地域と自分自身を見つめ直すという組み立てだ。

開会式での集合写真

会場はいずれも、下呂の暮らしが積み重なってきた場所にある。旅館が並ぶ下呂温泉街、かつて富山への物資輸送で栄えた萩原商店街、2012年に最後の卒業生を送り出した総ヒノキ造りの旧湯屋小学校、そして苔と水を湛えた南飛騨健康増進センターの森。ひととおり回るうちに、温泉地という呼び名では収まらない下呂の姿が浮き彫りになるだろう。

旧湯屋小学校に展示される、沼田侑香の《残像のリプレイ》(2026)
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