ジュリアン・オピー Walking in Lisbon. 2022 © Julian Opie
東京・銀座に位置する複合商業施設GINZA SIXの吹き抜け空間で、イギリスを代表するアーティスト、ジュリアン・オピーの新作映像作品《Marathon. Women.》が展示される。会期は9月11日から。
同館では2017年のグランドオープン以降、草間彌生、ダニエル・ビュレン、ニコラ・ビュフ、塩田千春、クラウス・ハーパニエミ、吉岡徳仁、名和晃平、ジャン・ジュリアン、ヤノベケンジなど名だたるアーティストの作品が展示されてきた。

今作《Marathon. Women.》は、吹き抜け空間に浮かぶように設置されたLEDサイネージを舞台に、カラフルでシンプルな線で描かれた女性ランナーたちが、それぞれ異なる色とスピードで駆け抜けていくという映像作品。スクリーンの内側と外側の両面に映像が展開され、2〜5階までの4フロアから、多角的にその動きを鑑賞することができる。今回は展示環境そのものに強い関心を持ったアーティストが、商業施設という公共空間に自然に溶け込むような作品を目指して制作した。

ジュリアン・オピーは1958年ロンドン生まれ。私たちがどのようにイメージを認識し、理解するかという関心をもとに、風景や人物をピクトグラムを想起するようなシンプルな表現で描くアーティストだ。日本でも水戸芸術館 現代美術ギャラリーや、東京オペラシティ アートギャラリーなどで個展が開催されているほか、イギリスのロックバンドBlurのベストアルバム『Blur: The Best Of』のジャケットデザインを手がけたことでも知られている。
