展覧会キーヴィジュアル
渋谷ヒカリエホールでは、「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」が12月より開催される。会期は12月2日〜2026年1月18日。会場構成は建築家の田根剛(ATTA)が担当する。

ハンス・ウェグナーはデンマークの出身。代表作である《ザ・チェア》は、腰痛に悩まされていたジョン・F・ケネディが大統領選挙期間の長時間に及ぶテレビ討論会のために、みずからこの椅子を選んで座ったという逸話を持ち、ミッドセンチュリー期を代表するデザイナーとして知られている。本展は、織田コレクションが所蔵する世界有数のウェグナー・コレクションの中から、椅子160点、その他家具が集結。国内では過去最大規模の大回顧展となる。

椅子研究家・織田憲嗣が体系的に収集したコレクションの中から、初期から晩年までの優品が並ぶ本展。ウェグナーが17歳のときに手掛けた《ファーストチェア》の再現展示から、ウェグナーが長年の悲願として構想し、72歳のときに完成させた《サークルチェア PP130》まで、デザイナーの生涯を総覧するような内容となる。また、会場にはウェグナー本人や織田への貴重なインタビュー映像など、名作椅子の制作過程をひもとくようなセクションも設置される予定だ。

本展の大きな見どころとなるのは、ウェグナーのデザインした椅子にじっさいに座れるコーナー。ウェグナーは生前、自身のデザインの理念や考えを、何よりも自分をよく表現する自身の椅子を通して五感で受け取ってほしいと語っており、目と手、そして体全体で名作椅子を体感するような機会となる。


デザインと機能性を両立した傑作椅子を数多く生み出したウェグナー。その至高のクラフトマンシップと哲学を感じに、ぜひ足を運んでみてほしい。