「追悼・大木裕之 撮ることと生きること」メインヴィジュアル
映画作家・現代美術家として活躍し、昨年10月に急逝した大木裕之の特集上映がシアター・イメージフォーラムにて開催される。大木は1980年代から映画制作を開始し、初期には世間に衝撃を与えた無編集の日記映画スタイルを確立。その後、ライブ上映、パフォーマンス、ドローイングへと表現を拡張させながら映画と美術の垣根を越え、つねにスキャンダラスな存在として駆け抜けてきた。

今回の特集では、第46回ベルリン国際映画祭ネットパック賞を受賞した代表作『HEAVEN-6-BOX』(1995)、フランスのポンピドゥー・センターほかで国際的な注目を集めた『ターチ・トリップ』(1993)、89年から25年にかけて36年間にわたるライフワーク「松前君シリーズ」の第1作『松前君の映画』(1988〜89)をはじめ、大木のゲイ・ピンク作品第1作『あなたがすきです、だいすきです』(1994)、愛知芸術文化センターが「身体」をテーマにプロデュースしたオリジナル映像作品『3+1』(1997)など、計18作品が上映される。

また、期間中には村山匡一郎(映画評論家)、石田尚志(画家/映像作家)、柳下毅一郎(映画評論家/特殊翻訳家)、越後谷卓司(多摩美術大学教授)によるトークショーも予定されるなど、稀代の表現者・大木裕之の軌跡を振り返る2週間限定の貴重な特集上映となる。