
ハウス オブ ディオール 心斎橋 外観 © DEN NIWA
ディオールが大阪に「ハウス オブ ディオール 心斎橋」をオープンした。たんなるブティックにとどまらず、建築、ファッション、現代アートが織りなす「夢の領域」のような4フロア構成の大型店舗だ。

日本人建築家・藤本壮介が手がけた建物の外観は、ムッシュ ディオールがつくりだしたドレスの流れるような動きや、生地の重なりを想起させる。昼間は自然光が光と影の繊細な模様を浮かび上がらせ、夜間には構造全体がライトアップされ、その波打つような形状があらわとなる。

屋内空間のデザインは建築家・ピーター・マリノが担当。壮大な階段でつながれる4つのフロアには、クリスチャン・ディオールにとって主要なインスピレーションであった自然を軸に、卓越したサヴォワールフェール(匠の技)によって表現される時代を超えたエレガンスが息づいている。


あわせて、各階に展開するピーター・マリノ選定の現代アート作品群も見どころのひとつ。ナンシー・ローレンツは、アジアの伝統技法である象眼を用い、金箔や漆などの素材を絵画的に表現した扉の作品を手がけた。カリーヌ・ラヴァルは、ディオールの精神と美意識が共鳴する幻想的なインスタレーションを、ジェニファー・スタインカンプは、現実と仮想空間の境界を問いかけ、光と動きで鑑賞者を引き込む没入型インスタレーションを設置。ティム・ハイランドはクリスチャン・ディオール初のオートクチュールサロンを彷彿とさせる作品を、アリス・エイコックは竜巻や渦巻くエネルギーを表現した躍動感のある大規模な立体作品を階段に展示した。ほかにも東信、クロード・ラランヌら国際的なアーティストの作品が並ぶ。