公開日:2022年3月25日

BankART1929代表の池田修が64歳で逝去

食や海洋文化をテーマとする展覧会を手がけたディレクターが急逝

池田修 画像提供:BankART1929

特定非営利活動法人「BankART1929」代表の池田修(おさむ)が、3月16日に逝去した。死因は小脳出血。

1957年大阪生まれの池田は、横浜を拠点とするオルタナティブなアートスクール「Bゼミ」を卒業後、美術と建築を横断するチームPHスタジオを発足。2004年には横浜市の2つの元銀行を活用したアートスペース「BankART1929」を立ち上げ、横浜トリエンナーレなどと連携しながら2000年代からの同地のアートシーンの活性化に貢献した。BankARTはその後旧日本郵船倉庫を改修した「BankART Studio NYK」に移転。さらに2018年には「BankART Stasion」「BankART KAIKO」へ拠点を移し、現在も活動を続けている。

BankART Studio NYK外観(現在は閉館)

同団体は今後の活動について、共同創設者の一人であり、現副理事長の細淵太麻紀が代表代行となり、活動を引き継ぎ運営していくと発表。また、生前の池田とプロジェクトをともにするなど親交のあった北川フラム、川俣正、吉本光宏、秋元康幸が発起人となり、新体制となるBankART1929の活動を支援する機構を組織していくという。

故人の遺志により、葬儀は近親者のみにて執り行われた。6月中旬を目処にお別れの会を行う予定で、詳細は後日発表される。

池田修 画像提供:BankART1929

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