創立20周年を迎え、記念展示開催中のコクヨデザインアワード。来年度の公募も7月29日からスタート

独創性あふれるプロダクトデザインを多数発掘してきたアワードの20回記念展が開催中

たくさんの角のある消しゴム「カドケシ」など、多種多彩なプロダクトを多く輩出してきた国際コンペティション「コクヨデザインアワード」。今年で創立20周年を迎え、昨年度は世界の58か国から1031点の作品が集まった同アワードの「コクヨデザインアワード 20回記念展示」が、東京・品川のTHE CAMPUS SHOPで7月20日から8月10日まで開催中だ。同展では、これまで各回ごとに設定されてきた公募テーマの変遷、そこから選ばれたグランプリ作品、さらに実際に商品化されたプロダクトが一堂に会している。

また、7月29日からは2023年度の公募もスタートする。ちょうど20回目となる「コクヨデザインアワード2023」は『embrace』がテーマ。日本語で「包摂」「抱擁」と訳されるテーマには、相互の違いや社会が直面する課題を受け入れ、肯定し、人々を明るく前向きにするプロダクトデザインの提案への期待が込められている。審査員には、昨年から引き続き、川村真司（Whatever チーフクリエイティブオフィサ―）、田根剛（建築家）、柳原照弘（TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO/デザイナー）、吉泉聡（TAKT PROJECT代表／デザイナー）が名を連ね、新たに田村奈穂（デザイナー）を迎えている。また、コクヨ株式会社代表取締役社長の黒田英邦も審査に加わる。

また、今回は全応募者から学生応募者のみを対象とする「ヨコク賞（20周年特別賞）」も設置。コクヨのパーパスである「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」にちなみ、提出された内容から「ワクワクする未来を予感させる」提案として優れた作品を最大20点を選定する予定だ。