公開日:2023年6月10日

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」が国立新美術館で7月スタート。18世紀末から現代まで、「光」にまつわるテートの名品約120点が来日

会期は7月12日〜10月2日。展覧会の見どころやオリジナルグッズなど、最新情報をお届け。

左──ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ 1843出品 Photo: Tate 右──ゲルハルト・リヒター アブストラクト・ぺインティング(726) 1990 Photo: Tate © Gerhard Richter 2023 (10012023)

国立新美術館で7月12日から「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」が開催される。本展は、イギリス・テート美術館のコレクションが来日。18世紀末から現代までの約200年間のなかで、「光」にまつわる作品がおよそ120点、厳選して紹介される。このうち、約100点が日本初出品だ。

テート・ブリテン正面外観 ロンドン、ミルバンク 2006 Photo: Tate

近代絵画としては、イギリス美術史を代表する「光の画家」ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルクロード・モネをはじめとするフランス印象派の作品などが集結する。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 湖に沈む夕日 1840頃 Photo: Tate
ジョン・コンスタブル ハリッジ灯台 1820出品 Photo: Tate

近代最大の発明のひとつである写真もまた、光を用いた表現のひとつ。モホリ=ナジ・ラースローなど、バウハウスにゆかりがある作家たちの写真や映像作品が並ぶ。現代美術としては、ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、ゲルハルト・リヒター、草間彌生などの作品が一堂に会する。

モホイ=ナジ・ラースロー K VII 1922 Photo: Tate
ジェームズ・タレル レイマー、ブルー 1969 © 2023 James Turrell. Photograph by Florian Holzherr.

会期中、美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ・ロンド」は、英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD ウェッジウッド」とコラボレーション。コーヒーや紅茶、ケーキセットがウェッジウッドの食器で提供されるほか、アフターヌーンティーをイメージした特別メニューも作られる。展覧会グッズは、出品作品にちなんだアイテムが。Tシャツやソックスなど定番のものから、ウィリアム・ブレイクの顔を模したユニークなポーチも。

セント・ポール大聖堂から見たテート・モダン ロンドン、サウスバンク 2016 Photo: Tate

前売券の販売は、6月19日から展覧会ホームページなどでスタート。世界の美術シーンを牽引するテート美術館。そのコレクションをぜひ会場で見ておきたい。

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。