左──ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ 1843出品 Photo: Tate 右──ゲルハルト・リヒター アブストラクト・ぺインティング(726) 1990 Photo: Tate © Gerhard Richter 2023 (10012023)
国立新美術館で7月12日から「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」が開催される。本展は、イギリス・テート美術館のコレクションが来日。18世紀末から現代までの約200年間のなかで、「光」にまつわる作品がおよそ120点、厳選して紹介される。このうち、約100点が日本初出品だ。

近代絵画としては、イギリス美術史を代表する「光の画家」ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブル、クロード・モネをはじめとするフランス印象派の作品などが集結する。


近代最大の発明のひとつである写真もまた、光を用いた表現のひとつ。モホリ=ナジ・ラースローなど、バウハウスにゆかりがある作家たちの写真や映像作品が並ぶ。現代美術としては、ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、ゲルハルト・リヒター、草間彌生などの作品が一堂に会する。


会期中、美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ・ロンド」は、英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD ウェッジウッド」とコラボレーション。コーヒーや紅茶、ケーキセットがウェッジウッドの食器で提供されるほか、アフターヌーンティーをイメージした特別メニューも作られる。展覧会グッズは、出品作品にちなんだアイテムが。Tシャツやソックスなど定番のものから、ウィリアム・ブレイクの顔を模したユニークなポーチも。

前売券の販売は、6月19日から展覧会ホームページなどでスタート。世界の美術シーンを牽引するテート美術館。そのコレクションをぜひ会場で見ておきたい。