荒川修作+マドリン・ギンズ 養⽼天命反転地 1995 © 1997 Reversible Destiny Foundation. Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation.
養老天命反転地の開園30周年を記念した特別イベント「養老天命反転中!Living Body Museum in Yoro」が、10月25日から11月17日まで開催される。サウンドアーティストのevala、美術家の大巻伸嗣、国際的に活動するダンスカンパニーのNeon Danceが参加し、ダンス、音楽、美術が融合した体験型プログラムを展開する。
岐阜県にある養老天命反転地は、芸術家の荒川修作と詩人のマドリン・ギンズが生涯をかけて探求した「天命反転」構想を実現したテーマパークである。約18,000㎡に及ぶ広大な敷地には、水平・垂直な線が極力排除され、人工的な地平線が数多く配置されるなど、至る所に人間の平衡感覚や遠近感を混乱させる仕掛けが施されている。
期間中は、新しい聴覚の可能性を追求してきたevalaによる空間的サウンドインスタレーションを公開。また、岐阜県出身の大巻伸嗣による大規模インスタレーションも展開される。

さらに、11月1日から3日には、養老天命反転地全体を使ったインスタレーション&パフォーマンス公演「Living Body Museum in Yoro」が日中と日没後にそれぞれ開催される。日没後の公演では、初めて閉園後の養老天命反転地が公開され、月明かりの下で行われる限定70人のプレミア公演として実施される。


また、11月15日、16日には、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)で教鞭をとる赤松正行を招いてクリティカル・サイクリングのワークショップも開催。地元の学術機関との協力のもと、多様なプログラムで30周年を祝う。

