19世紀末から20世紀にかけてのイギリスで、猫画家/猫イラストレーターとして人気を得たルイス・ウェイン。彼は、ネズミ退治役として軽く見られるか不吉な存在として恐れられていた猫の魅力を最初に発見した人物。彼の作品は夏目漱石にインスピレーションを与え、不朽の名作「吾輩は猫である」に登場する絵葉書の作者とも言われている。
そんな猫画家の人生を人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが熱演するのが映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』。 監督は、俳優としても活躍する日系英国人のウィル・シャープ。待望の公開は12月1日からだ。
愛らしくてコミカル、唯一無二の生き生きとしたタッチで描かれた猫たちは、今にも絵から飛び出してきそう。そんな絵を残したルイス・ウェインの人物像、猫を描き始めたきっかけ、夫を生涯守り続けた妻エミリー、親友であり人生の師でもある猫のピーターとの物語が、劇中では描かれるという。ちなみに原題の『The Electrical Life of Louis Wain』から察するに、愛らしくもキテレツで幻想的な物語が展開するだろう。
不器用でピュアな愛を貫くイノセントでお茶目な天才=ウェインを主演するカンバーバッチに加え、妻エミリーを演じるのはTVシリーズ「ザ・クラウン」のエリザベス2世役で高い人気を獲得したクレア・フォイ。そしてもう一人の主役である猫のピーターを演じるのは、年齢に応じた3匹の猫たち。なかでも「フェリックス」は、リハーサル中もずっとカンバーバッチの側にいて、CG一切なしの名演で観客の目を釘付けにするはず。『ジョジョ・ラビット』『ソー:ラブ&サンダー』の監督でもあるタイカ・ワイティティと、ミュージシャンのニック・ケイヴも意外な役柄で顔を出す。
猫ラブに溢れた同作を観に、劇場めがけてまっしぐらに走りたい。
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
12月1日 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ、オリヴィア・コールマン(ナレーション)
監督・脚本:ウィル・シャープ
原案・脚本:サイモン・スティーブンソン
2021年 │ イギリス │ 英語 │ 111分 │ カラー │ スタンダード │ 5.1ch │ G │ 原題:The Electrical Life of Louis Wain │字幕翻訳:岩辺いずみ
©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ