
会場風景より、ルーシー・リー《青釉鉢》(1980頃)
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20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リー(1902〜95)の回顧展「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」が東京都庭園美術館で開幕した。会期は9月13日まで。担当学芸員は同館の勝田琴絵。
1902年、オーストリア・ウィーンの裕福なユダヤ系の家庭に生まれたルーシー・リーは、ウィーン工芸美術学校で陶芸を学んだ後、戦争で亡命を余儀なくされ、ロンドンへ活動の場を移した。ろくろで生み出す優雅なフォルム、象嵌や掻き落とし技法を用いた文様、釉薬が織りなす豊かな色彩を特徴とした繊細な作品を多く手がけた。日本では1989年に草月会館の展覧会で本格的に紹介され、以来大規模な展覧会などを通して広く親しまれてきた存在だ。
国内では約10年ぶりの回顧展となる本展は、昨年に金沢の国立工芸館で開催され、東京会場の後は、三重県立美術館(9月26日~12月13日)、あべのハルカス美術館(12月26日~2027年3月7日)へと巡回する。国立工芸館に寄託された井内コレクションを中心に、国内所蔵のリー作品67点が一堂に会するほか、ヨーゼフ・ホフマン、バーナード・リーチ、ハンス・コパー、濱田庄司といった交流のあった作家たちの作品もあわせて紹介。東洋・西洋の美意識が入り混じる背景のもとで展開されたリーの仕事を、彼女が出会った人々や時代とともにひもとく構成になっている。