
会場のひとつ、前橋中央通り商店街
第一回「前橋国際芸術祭2026」が開幕した。12月20日まで述べ80日間の会期となる。舞台は群馬県前橋市の中心市街地。アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、寺町藝術センター、ハウゼビル、オリオン通り商店街など、20を超える場所に展示が点在する。
テーマは「めぶく。Where good things grow.」。このスローガンは芸術祭のために作られた言葉ではない。2016年に前橋市が田中仁財団との共創推進事業として策定した、まちづくりのヴィジョンとなる。ドイツのKMS TEAMによる調査で導かれた英文に、前橋出身のコピーライター糸井重里が解釈を加えて生まれた。策定から10年、その節目に立ち上がったのがこの芸術祭にあたる。
実行委員長と総合プロデューサーを務めるのは、ジンズホールディングス代表取締役会長CEOで田中仁財団代表理事の田中仁。前橋出身で、白井屋ホテルの再生をはじめ、私財を投じてまちなかの活性化に取り組んできた人物だ。プログラムディレクターは宮本武典(東京藝術大学准教授、アーツ前橋チーフキュレーター)2014年に山形ビエンナーレを創設し、東北各地でアートプロジェクトを手がけてきた。


特別共催として株式会社メルコグループ、共催に前橋市。アドバイザーには南條史生、萩原朔美、ヘラルボニーの松田文登、バッファローの牧寛之が名を連ねる。
各会場は、驚くほどコンパクトで、アーツ前橋から寺町藝術センターまで徒歩で2、3分。商店街を抜け、赤レンガの道を歩き、シャッターの降りた通りに入る。アートを見ながら街歩きそのものを楽しむことができるだろう。
