池田学 カワセミ 2010 紙にペン、インク 21.2×27.5cm 多久市所蔵 (公財)東京動物園協会『どうぶつと動物園』掲載 撮影:宮島径 Ⓒ IKEDA Manabu Courtesy of Mizuma Art Gallery
精緻な描写と想像力溢れるアイデアで、世界そのものを創造するかのような作品を手がけてきた池田学。カナダやアメリカなどの自然豊かな環境で制作に向き合い、現在はウィスコンシン州マディソンに滞在して新作を制作中だ。そんな池田の故郷である佐賀県多久市の天山多久温泉TAQUAで、アート企画展「かんさつ視点 池田学とどうぶつたち」が開催される。会期は4月22日(土)から5月7日(日)。
池田は、長期で制作に取り組んでいる大作と並行して、公益財団法人東京動物園協会が発行する季刊誌『どうぶつと動物園』で18年以上にわたり動物画のシリーズを発表している。そのうちの初期から51作品を多久市が所蔵することとなり、今回の企画展では動物画シリーズ51作品が一挙初公開となる。
また、今回が原画の初公開となる「マディソン日記」にも注目。ウィスコンシン州マディソンのアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作する池田の日々を伝える同シリーズは、『佐賀新聞』で2019年から連載が続いている。現在進行形の池田が目にしたもの、考えたことに触れられる作品群と言えるだろう。
1973年生まれの池田の幼少期から学生時代までの思い出や趣味を伝える「池田学『かんさつ』コレクション」も特別に展示。少年時代の絵や、スケッチブックなど貴重な品が並ぶ。アーティストとしての池田学の関心が、どのようにかたちになり育まれてきたかがわかるだろう。
池田にとって生まれ故郷で開催する個展は今回が初。よく知られている壮大な架空の風景画作品とは異なる角度から、池田の多彩な創作に触れられるチャンスの展覧会だ。
【予告編】多久市アート企画展「かんさつ視点 池田学とどうぶつたち」動物画シリーズ51作品一挙初公開!4月22日(土)~TAQUAにて
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