公開日:2022年7月12日

夏の盛りのマシュー・バーニー祭り! 「特集上映『リダウト』プラス」が東京都写真美術館で8月から

マシュー・バーニーの『リダウト』、『クレマスター』全5部作、『拘束のドローイング9』のほか、関連作品としてアピチャッポンの『ブンミおじさんの森』なども上映

マシュー・バーニー リダウト 2018 場面写真 © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels, and Sadie Coles HQ, London. Photo by Hugo Glendinning

マシュー・バーニーの代表作、他監督によるアート系フィルムも上映

身体の変化やアメリカの近現代史を題材に、ミステリアスかつゴージャスな映像作品を制作するマシュー・バーニー。その特集上映が東京都写真美術館で2022年8月16日から9月4日まで開催される。2018年に制作された近作『リダウト』を中心に、代表作である『クレマスター』(1994-20002)の全5部作と、日本も撮影場所の一部である『拘束のドローイング9』(2005)を上映するほか、『リダウト』と類似点のある他監督の映画4本も同時に公開する。上映作品は以下のとおり。上映日時は公式ウェブサイトを確認してほしい。


【上映作品】
マシュー・バーニー『リダウト』

マシュー・バーニー リダウト 2018 場面写真 © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels, and Sadie Coles HQ, London. Photo by Laura Nespola

マシュー・バーニー『クレマスター』

マシュー・バーニー クレマスター3 2002 場面写真 © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels. Photo by Chris Winget

マシュー・バーニー『拘束のドローイング9』

マシュー・バーニー 拘束のドローイング9 2005 場面写真 © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels. Photo by Chris Winget


【関連作品】
タカシ監督 『星のオルフェウス』(1979)

マシュー・バーニー『リダウト』と同じく、ギリシャ神話「ディアナとアクタイオン」を扱う作品。人気キャラクターで知られるサンリオが、過去に制作したアニメーション作品。

配給:サンリオ

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』(2010)

『リダウト』同様に、アート作品の制作・発表も含めたプロジェクトの一部が映画、という構造の作品。アピチャッポン監督『ブンミおじさんの森』は、単体の作品であるいっぽうで「プリミティブ」プロジェクトの一部でもある。

© Kick the Machine Films 配給:ムヴィオラ

マット・ロス監督『はじまりへの旅』(2016)

人里離れた山で自給自足の生活を送る人々を描く映画。アメリカには、それぞれ別の思想や理由によって、現代文明を拒絶して隔離された環境での生活を自ら選ぶ人が存在する。

© 2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.  「はじまりへの旅」 配給:松⽵


トム・ムーア&ロス・スチュアート監督『ウルフウォーカー』(2020) 日本語吹替版

オオカミの神秘性を描いた作品。舞台は『リダウト』とは異なる17世紀アイルランドだが、山とオオカミに対し「文明人」が畏敬の念を抱く様子が垣間見れる。

© WolfWalkers 2020 配給:チャイルド・フィルム

特集上映会 マシュー・バーニー『リダウト』プラス

会期:2022年8月16日〜9月4日 17日間
会場:東京都写真美術館ホール
休映:8月22日、29日、9月1日(終日上映なし)
https://www.redoubtplus.com/

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