目[mé]の展示が埼玉で再び。1月21日から彩の国さいたま芸術劇場で展覧会「LIFE SCAPER in SAITAMA ARTS THEATER」が開催

大人気の現代アートチームが、次に見せるものは？

発表のたびに大きな話題を巻き起こす、現代アートチーム・目［mé］。その新たな展覧会「LIFE SCAPER in SAITAMA ARTS THEATER」が、1月21日～2月24日に埼玉の彩の国さいたま芸術劇場 ガレリア／光の庭で開催される。

目［mé］はアーティスト・荒神明香、ディレクター・南川憲二、インストーラー・増井宏文を中心とする現代アートチーム。2023年には「さいたま国際芸術祭2023」でディレクターを務め、話題を呼んだ。

同芸術祭には彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督・近藤良平が演出として「SCAPER（スケーパー）」というプログラムに参加し、芸術祭の枠を超え、多様で独創的な鑑賞体験を生み出す機会として注目された。

SCAPER（スケーパー）とは、景色を表す「scape」に人・物・動作を示す接尾辞「-er」を加えた目[mé]による造語。たとえば「道端であまりに綺麗に並ぶ落ち葉」や「絵を描く姿さえ絵になっている風景画家」、「いかにもコンテンポラリーダンスを見に来た観客」といった、パフォーマンスなのかそうでないのか定かでない、人為と自然、虚構と現実の間の存在を指す。

今回の展示では目[mé]と劇場が契約を交わし、会期中は劇場が「スケーパーが出現する可能性」を所有するというもの。劇場という、もともと虚実が入り混じる空間において立ち現れるスケーパーとはいかなるものか。

今回も足を運んだ人を空間全体に巻き込み、新しい驚きへと誘う、目［mé］ならではの展示になりそうだ。

目[mé]×近藤良平 トークイベント開催

1月26日14:00～15:30には、同劇場の映像ホールにて、目[mé]の南川、荒神、劇場芸術監督で振付家・ダンサーの近藤良平とのトークが開催される。近藤が目[mé]とともにディレクションした「SCAPER（スケーパー）」についてのエピソードに加え、今回の展示について、さらには見る／見られるの関係を曖昧にし、不確かなこの世界と向き合う目[mé]の作品の源泉や、今後の展望について話す予定だ。
オンライン配信あり。詳細は以下を確認してほしい。